できたてと手作り、素材の輝きが息づく朝食。2025年7月「つややか膳」にリニューアル【取材レポート】 | 奥定山渓温泉 佳松御苑
2025年7月、奥定山渓温泉 佳松御苑の朝食がリニューアル。かつては二段重で提供されていた朝食が、今は“つややか膳”として新たにお目見えしました。料理宿としてさらに磨きをかけた朝食は、できたての温度感と素材の旨味が一皿ごとに広がる、心ほっこりとする食体験。心に残る丁寧な仕事と厳選した食材の美味しさが、じんわりと朝にやさしく寄り添います。松山支配人やシェフの皆さんの想いとともに、生まれ変わった朝食の魅力をたびらい編集部が現地からお届けします。
手作りの温もりと、できたての香りが静かに満ちる朝食
北海道産ゆめぴりか米の炊き立てご飯が引き立つおかず
リニューアル後の朝食は、「できたて」と「手作り」への徹底したこだわりが息づいています。地元・札幌市南区の野菜や北海道産の魚介を中心に、すべてその朝に一品ずつ丁寧に調理し、一品一品に素材の旨味とやさしさを閉じ込めています。派手さはないものの、心をほどくようなやさしい味わいと、目にも美しい盛り付け。手作りの“甘い”玉子焼きや小鉢、焼き立ての魚など、静謐な朝に寄り添う品々が並びます。サラダやフルーツ、ご飯のお供は、ハーフビュッフェで好きなだけ盛り付けることも。
松山支配人とシェフは口を揃えて「作り置きはせず、その日の朝に全部作っている。素材選びから手作り、作りたてにこだわっているからこそ、その日限りの美味しさを知っていただきたい」と語ります。
魚介の宝庫・北海道が誇る焼き魚は日替わりで提供
素材はもちろん、焼き方にもこだわっている
リニューアルにあたり、特にこだわったという焼き魚。日替わりで登場する焼き魚は、特大サイズのホッケや銀カレイ、紅鮭、時にはニシンなど、北海道の旬をそのまま味わえる一皿。松山支配人は「本当に良いものを丁寧に味わっていただきたいーーそれが私たちの想いです。中でも焼き魚は今まで評価を損なったことがないんです」と語るほど。仕入れ先にも「今一番おいしいものを」とオーダーしているほどのこだわりようです。
焼き上がりのタイミングや仕上がりの艶やかさにも、細やかな心配りを欠かしません。焼き魚の美味しさを最大限に引き出すため、焼き台も新たに導入しました。道外の方には定番のホッケ、道内の方には銀カレイが特に人気。焼きたての香りとふっくらとした食感が、朝の食卓をいっそう豊かに彩ります。
手作り玉子焼きと小鉢、汁物はやさしい味わいに
玉子焼きは、どこか懐かしさを感じる甘めの家庭の味をあえて再現。ゲストの食事時間に合わせて、提供の約15分前から丁寧に焼き始めるため、ふんわりとしたできたての美味しさが口いっぱいに広がります。
小鉢には、季節のエッセンスをプラス。自家製豆腐や季節の野菜のお浸し、茄子の煮浸しなど、素材の旨味を大切にしたやさしい味付けが並びます。日替わりの香の物も、季節に合わせたお漬物3点盛り。中でも自家製の豆のりは、ご飯が進むと評判の逸品ですよ。汁物には網走産のしじみやふのり、あおさなど、その日のお膳に合わせて選ばれた具材が使われ、食事の余韻を静かに整えてくれます。どの一皿にも、手仕事の温もりと素材へのまなざしが感じられ、朝の食卓にやさしい彩りを添えています。
彩りビュッフェもセットで。野菜やフルーツから季節を感じ取る
席にご案内後、ゲストはまずハーフビュッフェコーナーへ。時期によっては佳松御苑のある札幌市・南区近郊の新鮮な野菜や、ご飯のお供、ホテルメイドのスイーツやフルーツが彩り豊かに並び、ブラックオリーブや各種ドレッシング、塩コショウ、オリーブオイルやバルサミコ酢など、好みに合わせて自由にアレンジできるのも魅力です。佳松御苑のディナーはイタリアン。その個性は朝も品よく感じられます。
ビュッフェで好きなものを盛り付けている間に、厨房ではつややか膳や焼き魚の調理がスタート。席に戻る頃には、できたての朝食がタイミングよく届けられます。手仕事の温もりとできたての美味しさが、朝のひとときをより特別なものにしてくれますよ。
池泉側の席に座れば、荘厳な森が目の前に広がる
夏のある日。温かな朝食と美しい情景に朝から癒されて
素材の艶やかさとやさしい味わいが魅力の朝食。その温もりに包まれるのは、料理だけではありません。窓際の席に座れば、池泉やかぜテラス側に設けられた大きな窓から、朝の目覚めにふさわしい爽やかな景色が広がります。旅の朝をやさしく包み込むのは、丁寧に仕立てられた料理と、この心地よい眺めなのです。
春夏秋冬、訪れる季節によってレストランの印象は異なる
サラダをとるNoritakeの食器やドリンクに使う飲み口の薄いグラスなど、ゲストの手に触れるもの一つひとつにも上質さが感じられる、佳松御苑のレストラン。店内の窓から望む池泉や風に揺れる木々の爽やかな景色とともに、ここで過ごす時間が心豊かなひと時となりそうです。大きな窓からは池泉や風に揺れる木々の爽やかな景色が広がり、ここで過ごすひとときが心を豊かに満たしてくれます。運が良ければ、カモの親子が仲良く泳ぐ微笑ましい姿に出会えることもあり、ゲストもスタッフも思わず笑顔になるそうです。
心に寄り添う朝食づくり、ゲストの声とともに
リニューアルに際し「本気だからこそ、実際にお越しいただいたゲストの声を大切にしています」と松山支配人は語ります。朝食の新しいかたちを追求する中で、心に残る感想や率直な意見に耳を傾け、さらに磨きをかけているのだとか。以下は、そんな宿泊者の皆さまから寄せられた声の一部です。
- ホッケの大きさと脂のり、びっくりです。
- すばらしいホッケの焼き魚。ずっと北海道に住んでいますが、脂もたっぷりで、
残さず全部キレイに頂きました。 - 和定食と、自分で取れるハーフビュッフェスタイルで満足できました。
- 美味しいし、量も適量。
- 夕食とは違うジャンルのものも良いですね。
「奥定山渓温泉 佳松御苑」朝食の基本情報
・場所/L階(ロビー階)
・時間/7時~9時
※記載のメニュー・食材は、季節や仕入れにより変更となる場合があります
連泊時だけのお楽しみ。ランチではシェフが作るピッツァも
連泊のゲストだけの特権「水牛モッツァレラのマルゲリータ」
2泊、3泊とじっくり過ごしたい、人里離れた奥定山渓、支笏洞爺国立公園内にある佳松御苑。日中に周辺観光を楽しむというよりは、宿の中で羽を伸ばすという滞在がぴったり。レストランでは事前に希望すればランチの用意(有料)が可能で、その際は鈴木シェフが得意とするピッツァを味わうことができます。ピッツァの内容はシェフにおまかせ。連泊時だけのお楽しみのひとつです。
今回取材した「つややか膳」が食べられる宿泊プラン「【レストラン個室確約プラン】プライベート重視の空間で、和みのひとときを」を予約・チェックしたい方は、オレンジ色の「プラン詳細を見る」ボタンをタップ!
札幌 > 定山渓温泉
奥定山渓温泉 佳松御苑
夕朝食付 2名1室
70,016円〜(税込)

















