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ウミネコは日本を代表するカモメ類の海鳥です。体長が約47センチ程度で、羽を広げると約1メートル20センチ。青森県蕪島(かぶしま)や島根県出雲市の経島(ふみしま)などのウミネコ繁殖地で国指定天然記念物になっています。
季節を問わずに日本各地の海岸で見ることができ、カモメとよく似ていますが、最大の違いがクチバシです。カモメはクチバシが黄色一色ですが、ウミネコはクチバシの先端に黒帯と赤い斑模様が見られます。鳴き声も特徴があり、「ミャーミャー」とネコのように鳴きます。
2.
北海道、本州、九州と日本各地の沿岸に生息しています。青森県蕪島では、毎年3月から夏頃まで、3~4万羽ものウミネコが飛来し、島全体がウミネコで覆い尽くされることで有名です。たくさんのウミネコに囲まれているかのような光景は、圧巻ですよ。
3.
まずはじっくりと見てみましょう。飛ぶ姿を観察したり、歩く姿を観察したりと、自分だけのウミネコ観察がおすすめです。子どものウミネコに出会うこともあるかもしれませよ。注意点として、ウミネコは人が近づいても逃げないことが多いですが、危険な場合もあるので、むやみに近づいたり、エサをあげたりしないでくださいね。
4.
ウミネコは低く太い声で「ミャーミャー」と、猫のように鳴きます。猫のような鳴き声が、和名のウミネコ(海猫)という名前の由来となっているそうです。また、ウミネコの行動にはさまざまな意味があります。縄張り争いでは互いの体に嚙みついたり、クチバシを大きく開ける行動は縄張りに侵入した敵への威嚇と考えられています。その他にも、特徴的な行動が数多くありますので、インターネットを活用して調べてみてくださいね。
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おすすめの観察スポットは、繁殖地として国の天然記念物にも指定されている青森県八戸市の蕪島(かぶしま)や島根県出雲市の経島(ふみしま)、北海道の知床半島などがあります。