
1.
玉陵は、第二尚氏の歴代国王の墓として歴史的な価値が高く、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されています。2018年に、建造物としては沖縄初の国宝として指定されたことでも有名です。自然の崖を掘り、そこに基壇を設けて石積みされた建造物で、庭には洗浄の意味で珊瑚砂が敷かれ、墓全体は石垣で囲まれているのが特徴です。きらびやかな雰囲気はなく、荘厳で静寂に包まれています。
2.
石造りの墓所は繊細な彫刻や装飾が施されており、琉球独特の技術と美意識が反映されています。また建造物だけでなく、その場の神秘的な雰囲気は、訪れる人の五感を刺激します。「正殿」「東室」「西室」は見どころのひとつ。「東室」「西室」は、洗骨後の遺骨が安置されていた場所です。
3.
玉陵の周辺には観光スポットが数多くあります。琉球王国の政治や外交などの中心地として栄えた「首里城」、古都らしい雰囲気を楽しむことができる「首里金城町石畳道」などがおすすめです。他にも、数多くの観光スポットが点在していますので、情報誌やインターネットを活用して気になる場所に訪れてみてくださいね。
4.
玉陵内では静かに行動し、その場に眠る歴代の王族の霊魂を尊重してください。建造物には、直接触れてはいけません。ルールを守り、自分勝手な行動はやめましょう。
5.
ゆいレール首里駅より徒歩約15分、首里城から徒歩約5分の場所に位置していますので、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。玉陵は、琉球の歴史を五感で感じる目的地としておすすめのスポットです。