箱根仙石原温泉とは？ 特徴・泉質・魅力について

仙石原温泉の歴史は大涌谷の引湯から始まり、標高700メートル前後の草原に開かれた温泉リゾートとして、大正から昭和にかけて避暑地として開発が進みました。下湯･上湯･元湯･俵石･仙石の地区に分かれ、それらを総称して仙石原温泉と呼んでいます。宿泊施設は自然環境との調和も優先され、豊かな自然が多く保存されているのも特徴です。

泉質は、硫酸塩泉と硫黄泉。きりきず、末梢循環障害、冷え性、疲労などに効果があるとされています。また硫酸塩泉は保湿効果や降圧効果が高く、別名「傷の湯」「中風の湯」としても有名です。

「ポーラ美術館」や「箱根ガラスの森美術館」などで芸術と触れ合うのもおすすめです。「箱根ガラスの森美術館」は、日本初のヴェネチアン・グラス専門美術館。敷地内では、四季折々の草花とともにガラスのオブジェを鑑賞したり、光の回廊と呼ばれるアーチでは、約16万粒のクリスタルガラスが風に揺らされ、キラキラと輝く光景を楽しめます。

「大涌谷」や「箱根ラリック美術館」などの観光スポットに足を運んでみてはいかがでしょうか。「大涌谷」では箱根山の火山活動を間近で感じることができ、辺り一面が硫黄の匂いに包まれています。地熱を利用して作られている黒たまごは、大涌谷の名物のひとつ。1つ食べると寿命が7年延びるといわれています。

箱根町は1年を通して四季折々の景色が楽しめます。仙石原温泉と観光をより満喫できる季節として、秋をおすすめします。仙石原の代名詞ともいえる「仙石原すすき草原」は、黄金色に輝くススキと紅葉のコントラストが美しい場所として人気です。情報誌やインターネットを活用し、気になる季節に訪れてみてはいかがでしょうか。