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焼いた時に赤く変色する赤瓦
赤瓦とは、沖縄の伝統的な屋根の材料のことです。沖縄の土を使用し、その土に鉄分が多く含まれていることから、焼いた時に赤く変色します。通気性や断熱性に優れているため、沖縄の建築物の屋根に多く使用されており、また気候に適しているといえます。この記事では、赤瓦の歴史や使用例などをご紹介します。
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首里城の正殿などにも使われる赤瓦
赤瓦の歴史は古く、18世紀ごろから普及しているとされています。当時の首里城の正殿や、神社などに使用しているのが確認されているだけでなく、徐々に士族などの住宅の屋根瓦として広まりました。しかし、沖縄の一般住宅で赤瓦が普及するようになったのは、瓦葺き禁止令が廃止となった明治以降ともいわれています。
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使用例は、屋根瓦として使用したり、屋敷囲い、塀、外壁、タイルなどにも使用することができます。
デザインとしては、さまざまに変化させることが可能です。屋根だけでなく、門柱の笠木に使用したり、沖縄の店ではショーケースの土台部分に使用したりと、伝統的な赤瓦は現代の風景にも数多く溶け込んでいます。
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メンテナンス方法は、屋根瓦として使用している場合は耐用年数が50年ほどですが、つなぎとして利用している漆喰などが10~20年ほどしか耐用年数がないため、定期的に業者にメンテナンスを依頼しましょう。漆喰が割れたりすると、そこから雨漏りなどにつながることがあります。
見た目も美しく、実用性に優れた赤瓦。自宅でも取り入れてみてはいかがでしょうか。