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  1. 「のぼりべつクマ牧場」はディープな旅の楽しみの宝庫!
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「のぼりべつクマ牧場」はディープな旅の楽しみの宝庫!

  北海道だけに生息し、日本国内では最大の陸上動物・エゾヒグマ。「のぼりべつクマ牧場」は、常時、約100頭ものエゾヒグマを飼育する珍しい施設であり、ヒグマの多頭集団飼育に成功した世界初の場所でもあります。牧場でのびのびと暮らす個性溢れるクマたちの魅力と、なかなかにディープな楽しみ方をたっぷりと紹介!

毎年、春には子グマをお披露目

  のぼりべつクマ牧場へは、登別温泉街中心部からロープウェイに乗って約7分。登別温泉に宿泊する人におすすめのスポットです。動物観察だけでなく、ゴンドラから一望できる登別の景色、また山頂施設から望む倶多楽湖(くったらこ)の風景も魅力のひとつ。この施設のディープな楽しみ方を、菊地浩平さんに聞きました。

ライター/宮津有沙 投稿/平成29年(2017)2月

のぼりべつクマ牧場の達人
(きくち こうへい)
菊地 浩平さん

「のぼりべつクマ牧場」の達人
  のぼりべつクマ牧場事業部営業課に勤務。北海道室蘭市出身。東京の会社で営業職を経験した後、北海道に戻り、営業のスキルを活かす場としてクマ牧場を選んだ。広報の業務を兼任しながら、クマ牧場の魅力を発信し続けている。今までに、日本国内の他、海外7カ国を営業のため訪れた。好きな動物は鱗がある生き物。自宅では熱帯魚を大切に飼育中。

お気に入りの1頭がきっと見つかる!エゾヒグマの魅力

4期連続でボスに就任した「ダイキチ」

  「同じエゾヒグマでも、オスとメスでは楽しみ方が全然違うんです」と菊地さん。エゾヒグマの牧場は2カ所あり、第1牧場ではオス、第2牧場ではメスのエゾヒグマを観察することができます。

まずは、第1牧場からスタート! オスグマはメスに比べて、体が大きく動きが少なめ。オスの中では、群れ全体をまとめるボスが決まっています。牧場に設置されたパネルでは、それぞれのクマの特徴や、誰がボスなのかが説明されています。じっくり観察して、ボスを探してみるのも楽しいひととき。普段はゆったりと動くオスグマですが、毎年5月~7月頃に繰り広げられる「ボス争い」は大迫力なんですよ!

のぼりべつクマ牧場2

第1牧場には、ヒグマを最も間近で見られるスポットとして「人間のオリ」が設置されています。人間がオリに入るような造りになっており、クマが外からのぞき込んでくるというユニークな仕組み。頑丈なガラスを隔てた先のクマの顔は、驚いてしまうほどの大きさ! ここでは、ガラス越しのツーショット写真を狙ってみて。

のぼりべつクマ牧場11

第2牧場を訪れれば、すぐに第1牧場との違いに気が付くはず。オスに比べてひと回り小柄なメスのエゾヒグマは、バラエティに富んだポーズや仕草で餌をねだります。前足を大きく振ったり、2本足で立ち上がったり、自分の足を持ち上げてポーズをとったりと、ひょうきんな姿は可愛らしく、つい餌をあげたくなってしまいます。その動きは飼育員が教えたものではなく、なんと、各々のクマが自分で工夫して考えたもの! メスグマの賢さ・器用さが伺えるシーンです。

のぼりべつクマ牧場17

メスのチャーミングなアピール方法をもっとじっくり見てもらおうと、平成24年(2012)から始まったのが「NKB総選挙」。有名アイドルグループのオマージュとして開催される総選挙の投票は、毎年ゴールデンウィーク頃に始まり、5月いっぱい受け付けています。集計後、上位7位までのクマをアイヌ語で「神7(カムイ アラワンペ)」として発表し、それをモチーフに作成するポスターやグッズは大評判。実にユニークな楽しみ方があるのです。お気に入りのメスグマを見つけたら、ぜひ清き1票を!

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メスヒグマにエサをあげるシーン

  ▲のぼりべつクマ牧場では、クマ用の餌が購入可能です。コントロールよく投げ入れると、クマは前足や口で器用にキャッチします。うまくクマと呼吸を合わせられれば、楽しさも倍増! あまり遠くに投げすぎてしまうと、クマが気づかないこともあるので要注意。

のぼりべつクマ牧場7
のぼりべつクマ牧場3

▲餌は、スタンダードなクッキータイプの他にもう1種類。取り合いになることもあるほど大好物の「サケとば」です。この「サケとば」はクマ牧場の完全オリジナルアイテム。「北海道らしい餌を作ってみよう」という試みから作られました。

のぼりべつ とば号

▲「サケとば」を作るために、のぼりべつクマ牧場には、冬の期間だけ特別なゴンドラリフトが登場します。その名も「さけとばゴンドラ」。たくさんのサケを吊したゴンドラが、通常のゴンドラと一緒にロープウェイを周回します。「山の上にただ吊しておくよりも、ゴンドラで寒風にさらした方が出来がいいんです」と菊地さん。現在では、冬の風物詩として観光客からの人気も抜群。冬に訪れた際には、この「サケとばゴンドラ」を探してみましょう。

のぼりべつクマ牧場2

▲参加型のイベントとしては「アヒル競争」も評判。色違いのリボンをつけたアヒルたちが、ゴールを目がけて競争します。走る姿は可愛らしく、目は釘付けです。ゲームの開始前には色のついたチケットを購入でき、その色のアヒルが1位になったら記念品がもらえるというシステム。応援にもついつい力が入ります。

世界でここだけ!ヒグマ専門の博物館

個性的な顔のクマが出迎えてくれる博物館入口

  のぼりべつクマ牧場には、「ヒグマ博物館」があります。ヒグマを専門とした博物館は世界的にも珍しく、剥製や骨格標本のほか、クマの起源や歴史を紹介する貴重な史料の数はなんと500点以上。どの剥製も、目の前にすると思わず緊張してしまうほどの精巧さです。

のぼりべつクマ牧場6

▲また、エゾヒグマとゆかりの深いアイヌ民族の歴史も学ぶことができます。クマと人との関わりを示す史料は学術的な価値がとても高いもの。ここは時間をかけて、じっくり見て回るのがおすすめです。

のぼりべつクマ牧場12

▲ヒグマ博物館には「展望台」という一面も。博物館の屋上には「クッタラ湖展望台」があり、晴れた日には日本屈指の透明度を誇る倶多楽湖(くったらこ)や支笏洞爺湖国立公園の原生林を眺めることができます。

のぼりべつクマ牧場13

のぼりべつクマ牧場は、実は展望台を中心とした事業からスタートしました。湖・原生林の向こうには、太平洋、オロフレ峠、来馬岳、渡島半島、下北半島まで、遠くは本州までの大パノラマが広がっています。季節ごとに異なる魅力がありますが、春には時折雲海が見られるので要チェック。特に早朝と夕方がおすすめです。

のぼりべつクマ牧場のおすすめグルメ&お土産をチェック

大人気のジンギスカンには、オリジナルブレンドのつけだれを使用

  ヒグマ博物館の施設内には、豊富なメニューをとり揃えた「クマ山食堂」があります。中でも1番の人気メニューは、ジンギスカン鍋を使った本格派のジンギスカン(1300円/税込)。ほかにも、ラーメンやうどん、カレーライスなど、世代を問わず人気のメニューがずらりと用意されています。

のぼりべつクマ牧場8

▲さらに、お土産として人気のグッズを聞きました。特に人気が高いのは、「拝みグマ」のクリアファイル(200円/税込)と、本物のヒグマの毛が中に入ったキーホルダー「クマッた時の神(髪?)だのみ!」(500円/税込)。拝みグマの前足を合わせる仕草は、「お願い」をしているかのように見えるのが面白いと人気のポーズ。また、タイでは挨拶の意味もあるため、海外からの旅行者にも人気の商品です。

キーホルダー「クマッた時の神(髪?)だのみ!」は、アイヌ文化において神として扱われたヒグマの毛を身につけることにより、お守りの意味があるのだとか。見た目にも可愛らしく、持ち歩きたくなるデザインです。

のぼりべつクマ牧場9

▲人気のクリアファイルがもう1種。「NKB総選挙」で上位を獲得したメスグマ7頭「神7(カムイアラワンペ)」をモチーフに作られたデザインです(200円/税込)。過去の総選挙の分までまとめて購入する来場者も多いそうですよ。あの餌おねだりシーンを目の当たりにすると、つい「推しメン」の姿を探してしまう……。

アイヌ文化を体感できる「ユーカラの里」

ユーカラの里

  クマ牧場のもうひとつの顔として注目したいのが、「ユーカラの里」です。ここでは、アイヌの貴重な文化遺産を保存し、有形無形文化財を後世に伝えるため、明治初期の彼らの生活様式を忠実に再現。4月下旬~10月下旬の開村期間中には、伝承者が常駐し、木彫りや工芸品の製作などを通して直接アイヌの文化を教えています。また、アイヌ民族の貴重な生活用具を約300点展示する「アイヌ生活資料館」も、開村期間中は開放されています。

近頃では、この「ユーカラの里」を目当てに訪れる来場者もいるのだとか。「ユーカラの里はとても貴重な施設。もっと存在が広まり、たくさんの方に来てもらえたら」と菊地さんは教えてくれました。

「のぼりべつクマ牧場」への交通アクセス

のぼりべつクマ牧場の施設情報

  【住所】 北海道登別市登別温泉町224番地
【営業時間】 4月~6月、10月~1月:8時半~16時半
       7月~9月:8時~17時
       2月~3月:8時半~16時
 ※最終入場は営業終了時間の40分前まで
【入場料金】 大人2592円、こども1296円(ロープウェイ料金込)
【駐車場】 あり。普通車520円
【問い合わせ】 0143-84-2225
【公式サイト】 //www.bearpark.jp/

電車で

  JR登別駅より道南バス乗車し約15分で登別温泉バスターミナル着、ターミナルから徒歩約5分

車(レンタカー)で

  札幌駅から道央自動車道 札幌北IC~登別東IC経由で約70分

バスで

  札幌駅より道南バスで約100分、登別温泉ターミナルで下車。そこから徒歩5分

「のぼりべつクマ牧場」のQ&A

Q なにか割引はありますか?
A A.10月中旬~11月下旬にかけて、「どんぐり割引」というものがあります。クマの餌となるどんぐりを来場者に持ち込んでもらい、その量に応じて値引きになるというもの。ユニークなこの割引の存在は少しずつ広まり、今では直接の来場が難しい遠方の方や、離れた土地にある小学校からどんぐりが届くこともあるそうです。詳しくは公式ホームページをチェックしてみてください。
Q ロープウェイの所要時間はどれくらいですか?
A 片道約7分です。風の強い日は約10分かかることもあります。
Q 来場におすすめの季節はありますか?
A どの季節も楽しめますが、春先は1年に1度の子グマのお披露目がありますので、子グマが見たい場合は春の来場をおすすめします。

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