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  1. どんぐり村に三瀬そば ―― 盛りだくさんな三瀬ドライブの魅力
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どんぐり村に三瀬そば ―― 盛りだくさんな三瀬ドライブの魅力

  福岡から1時間以内でアクセスできる「三瀬高原(みつせこうげん)」は、四季を通じて楽しめる人気のドライブコースだ。「どんぐり村」を訪れる王道の子連れレジャーから、そばや里山生活体験まで、三瀬を存分に味わう欲張りプランを紹介する。

三瀬の王道スポット「どんぐり村」。子どもは思わず走り出す

  福岡と佐賀の県境に位置する三瀬高原。国道263号を通れば、それぞれの市街地から車で片道40分足らずでたどり着ける。標高400~500メートルの山間に里山の風景が広がるドライブコースには、レジャー施設やグルメスポットも多い。春は新緑、夏は渓流のせせらぎ、秋は紅葉、冬は山並みの雪化粧と、四季折々の自然を楽しむことができる。

そんな三瀬ドライブも、コースの組み立て次第で、楽しみ方がぐんと広がる。まずは王道のどんぐり村や秋の定番“りんご狩り”を中心に据えて、直売所やグルメを織り交ぜた日帰りコースに加えて、農家民宿やカフェを組み合わせた一泊コースも可能。

三瀬の自然に魅せられ、この地に暮らして10年目を迎える達人・髙栁さんに、三瀬ドライブの楽しみ方を聞いた。

取材/河三平、平成28年(2016)10月


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髙栁文子さん
(たかやなぎ あやこ)
髙栁 文子さん

三瀬観光の達人
  佐賀市生まれ。高校までを佐賀市内で過ごして上京、リクルートで11年間勤務する。その後、アメリカ・ニューハンプシャー州で暮らし、帰国後には三瀬村に移住。10年目を迎える。夫と小学2年生の息子、5歳の娘との一家四人暮らし。三瀬ルベール牧場どんぐり村のスタッフとして、これまで広報や体験・イベント企画も経験。どんぐり村の美しい風景の中で、アメリカで体験した本場のハロウィンの雰囲気を楽しめないかというアイディアがきっかけで始まった「どんぐり村のハロウィン」は、平成28年(2016)で11年目を迎えた。

まずは「どんぐり村」へ。動物や自然と触れ合おう

屋内なので雨天でも楽しめる「どんぐり村 小動物館」

  日帰り三瀬ドライブの王道スポットといえるのが、平成28年(2016)で28周年目を迎える「三瀬ルベール牧場 どんぐり村」だ。ここは“三瀬観光の顔”として幅広い世代に親しまれてきた観光牧場で、広大な敷地内にはカフェやレストランのほか、遊具や酪農牧場、手づくり体験棟などの施設が点在している。

「まずは朝の高原の澄み渡った空気の中で、動物たちと触れ合って、ゆったりした時間を過ごしてください」と達人・髙栁さんは言う。ふれあい広場や小動物館では、ヒツジや子豚のほか、ウサギやモルモットなどの小動物が出迎えてくれる。小動物館は屋内なので、雨の日でも心配ない。

動物と触れ合った後は、今度は大自然を相手に。「最高の遊具は、『どんぐりの丘』かもしれませんね」と髙栁さん。どんぐりの丘の芝生の上で寝転がったり、麓に向かって傾斜を転がってみたりすれば、ただの丘が文字通り自然を体感できる“アトラクション”に。また、「鐘がなる丘展望台」からは11月中旬まで、銀色に輝くススキや紅葉を見渡すことができる。
 
どんぐり村は他の観光牧場と比べて、“食へのこだわり”が強いのも特徴。どんぐり村で提供される食事には、園内で搾られたジャージー牛乳や、どんぐり村が発祥の地であるブランド鶏肉「みつせ鶏」のほか、米は全て三瀬産コシヒカリを使用するなど、食材へのこだわりがうかがえる。

そうした食へのこだわりから生まれたプログラムが、ソーセージと生キャラメルの「手づくり体験」で、正真正銘“添加物フリー”な加工品づくりを体験できる。特にソーセージづくりは大人も夢中になれる体験メニューで、子どものそばで見ていたはずの親が、いつの間にか身を乗り出して腸詰め作業にのめりこんでしまうことも多いという。

こうした通年で開催される体験プログラムのほかにも、春や秋の行楽シーズンを中心に、季節に合わせたイベントが企画されるので、実際に訪れる前に、その時期の催し物をチェックしておくといい。

また、どんぐり村から国道263号沿いを佐賀大和方面に行くと、同牧場の隣の敷地にレンタルカート場「オーシャンカートランド」がある。アグレッシブに遊びたい大人には、こちらの選択肢もおすすめだ。

三瀬の秋といえば、「まるじゅんリンゴ園」の“りんご狩り”

小さな子でも手が届く高さにある「まるじゅんリンゴ園」のりんご

  秋の三瀬を訪れる際には、何といっても“りんご狩り”がおすすめ。標高400~500メートルに位置する三瀬は、寒暖差のある気候が“りんご王国”とも呼ばれる信州によく似ており、りんご栽培に適しているのだという。

まるじゅんリンゴ園」では収穫期が異なる約15品種のりんごが栽培されており、8月下旬から11月下旬ごろにかけて、りんご狩りを楽しむことができる。「もぎたてのりんごのおいしさは格別。みずみずしさにびっくりしますよ」と髙栁さんもおすすめで、一口かじれば果汁がほとばしり、まるで天然ジュースをそのままかじっているような感覚に。口の中には果肉が残らない。

10月上旬に訪れた際、甘い香りが漂う園内で熟期を迎えていたのは、早生ふじと秋茜、秋映、紅玉の4品種。430円(4歳~小学生は320円)の体験料で園内のりんごは食べ放題で、持ち帰りや発送も1キロ640円で受け付けている。食べ比べながら土産用のりんごを選んでいると、大人なら軽く5、6個は食べられる。

また、同園では樹の背丈を低く抑えて栽培しているため、小さな子どもや車いすの人でも手を伸ばせば収穫できるのも特徴。

「樹と樹の間隔もゆったりとられているので、園内にレジャーシートを敷いて、ピクニック感覚でのんびり楽しむのもいいですよ」(髙栁さん)

“三瀬そば街道”へ。そばだけじゃない三瀬グルメ

「木漏れ陽」の盛りそば。卓上にはソバの芽のプランターが

  どんぐり村やまるじゅんりんご園を午前中に満喫すれば、昼過ぎには「やさい直売所 マッちゃん」に立ち寄れる。全国的に名を知られる同店名物の「ザル寄せ豆腐」や新鮮野菜を買いたい場合には、売り切れる前に押さえておいた方がいいだろう。

そして、三瀬のランチといえば、手打ちそばだ。三瀬は“そば街道”として知られているが、それは脊振山系の地下から湧き出る天然水が、そば打ち職人たちをこの地に惹き付けたため。今や十数軒の個性的なそば屋が集まり、九州随一の“そばの聖地”となっている。

髙栁さんがおすすめするそば屋「木漏れ陽」では、ソバの実から自家農園で栽培。手打ちそばのほか、ソバの芽を使ったサラダやガレットなどの料理をコースで楽しむことができる。古民家のような雰囲気の店内では、大きなテーブルの真ん中にソバの芽が青々と生い茂っている。

三瀬グルメのおすすめは、もちろんそばだけではない。代表的なところで、天然酵母のパン屋「ベルボワーズ」や、その隣の敷地に週末だけキッチンカーで出店するカレー店「旅するクーネル」、そして三瀬ならではの“肉”が味わえる「GABAI いのしし食彩」などがある。

特に注目してほしいのは三つ目のいのしし食彩で、ここは三瀬在住の猟師が営む本格派のジビエ料理店。「猪肉ロースの焼肉を食べれば、“臭くて堅い”という猪肉のイメージが一掃されます」と髙栁さんも絶賛するジビエ料理が味わえる。

炭火七輪で焼く猪肉を、シンプルに岩塩を一振りして口に入れると、まずはその脂の甘さに驚かずにはいられない。程よい弾力のジューシーな肉質と、すぐにほどける脂身が絡み合い、口の中にうま味が広がる。いのしし食彩は、ランチから19時まで通し営業なので、たっぷりと屋外で遊んだ後の早めの夕食にはぴったりだ。

“農家民宿”に宿泊して、里山生活を体験

夏休みは連日、予約客でいっぱいになる農家民宿「具座」

  三瀬は都市部からのアクセスが良いため、日帰りドライブで楽しむのが定番コース。福岡方面へ帰るなら「三瀬温泉 やまびこの湯」、佐賀方面に下るなら古湯・熊の川温泉郷や川上狭温泉の立ち寄り湯などで、日帰りドライブを締めくくるのがおすすめだ。

さらに上級者向けのプランとして、髙栁さんが提案するのは“農家民宿”での宿泊。
「一泊旅のスケジュールを組めるなら、ぜひ『農家民宿 具座(ぐざ)』に泊まってほしいですね」(髙栁さん)
築90年の納屋を改築した具座の建物は、客室二間に加え、囲炉裏の居間、かまどや五右衛門風呂などがあり、まるで昔話の紙芝居に描かれるような里山民家だ。

佐賀県内の農家民宿の草分け的な存在である具座には、オーナー夫婦の人柄に魅せられ、九州近県だけでなく、遠くは関東からもリピーターが訪れるという。具座のモットーは、“おもてなしの心は自給自足にあり”。そのため宿泊客は、その日に食べる野菜や山菜を自ら収穫し、具座のおかあさんのゆうげづくりを手伝ったり、翌日には季節ごとにブルーベリー狩りやそば打ち、リース作り、カブトムシ採取や川遊びなどを体験したりできる。

また、宿泊だけでなく、参加者がそろえば日帰りでも石窯焼きのピザづくりなども、宿泊客と一緒に楽しめる(希望する場合は、事前に相談のこと)。ちなみに達人・髙栁さんの一家も、宿泊客に交じって各種の体験メニューに参加するのが楽しみなのだという。

「都会から来た子どもたちが喜ぶのが、五右衛門風呂の火炊き。まきをくべたり、竹筒を吹いたりしながら、顔じゅう煤だらけで楽しんでいますよ」(髙栁さん)

具座の宿泊客は、そんなゆったりとした里山暮らしに魅せられてしまい、チェックアウト後もなかなか帰ろうとしないのだとか。

静かな森の“隠れ家”のようなカフェへ

まさに“隠れ家”のような雰囲気のカフェ「クロモジ」の店内

  国道263号を脇道へ入って山の奥へと登っていくと、森の中にひっそりといくつかのカフェが姿を現す。それぞれに個性的なカフェの中でも、子ども連れがゆっくりできるおすすめ店が「cafe のっち」と「クロモジ」の2軒だ。

どちらの店も奥まった山中にあり、決して見つけやすい立地とはいえない。それだけに、道中に控えめに立っている各店の小さな看板を頼りにしながら探し当てる楽しみがある。

看板犬のラブラドールレトリバー6頭が迎えてくれるcafe のっちは、棚田を見下ろすロケーションが特徴。田植え前に水が張られた春の光景に、青々と稲が生い茂る夏、雪が積もるとモノクロームの世界が広がる冬など、大きな窓に切り取られた棚田は四季折々で表情を変え、訪れる人の目を楽しませてくれる。

もう1軒のおすすめ店クロモジは、雑木林の伐採から設計・施工までを、全て店主が独りで手づくりしたという木造平屋建て一棟のカフェ。雑木林の中を、つづらの林道に立つ小さな看板を頼って細い山道を登っていくと、やがて舗装が途切れて小さな橋のたもとに行き当たる。そこで車を止めて橋を渡ると、ぽっかりとひらけた草原が現れ、そのなだらかな傾斜地に店舗がある。

「何といっても、あのプライベート感がいいですね」と髙栁さん。まるで絵本の世界に迷い込んだかのような、自分だけが秘密の空間を見つけたような感覚を味わえる。三瀬を巡る旅の途中で、ぜひ訪れてみてほしい“隠れ家”だ。

三瀬ルベール牧場 どんぐり村の交通アクセス

  どんぐり村へ直接アクセスできる公共の交通機関は今のところないため、車(自家用車・レンタカー・タクシー)でのアクセスがおすすめ。
※12月から2月までの厳寒期については、通行止めなどの道路状況に注意が必要

車(レンタカー)で

  ・長崎自動車道の佐賀大和インターチェンジから車で約25分
・JR佐賀駅から車で約35分

電車(JR)で

  ・JR佐賀駅からタクシー利用で約35分

施設情報

  三瀬ルベール牧場 どんぐり村
【住所】佐賀県佐賀市三瀬村杠2234-67
【入場料】大人(高校生以上)500円、子ども(4歳~中学生)200円、3歳以下は無料 ※20人以上の団体割引あり
【営業時間】10時~17時(最終入場16時30分)
【休園日】12月の毎週水曜、年末年始(12月31日・1月1日)、1月~2月の平日
 ※平成29年(2017)4月以降の休園日については要問い合わせ
【電話番号(問い合わせ)】0952-56-2141
【備考】公式ページ(http://www.dongurimura.com/main/)

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