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中津観光で、黒田官兵衛と福澤諭吉ゆかりの地を巡る

  黒田官兵衛(くろだかんべえ)や福澤諭吉(ふくざわゆきち)など、歴史的な偉人を輩出し、今もなお城下町の面影を保ち続ける大分の「中津(なかつ)」。400年の歴史が作り上げた“人、文化、食”に触れながら、歴史ロマンに思いをはせよう。

黒田官兵衛の足跡が残る中津の代名詞「中津城」

  中津市といえば、平成26年(2014)の大河ドラマの舞台として注目を集めたのが記憶に新しい。黒田官兵衛は中津城を築き、城下町の基礎を造った人物。また、日本の教育の礎を築いた福澤諭吉も中津出身だ。古き良き文化と新しい気風を生む風土が、この中津の地にはあるのかもしれない。

中津の城下町には、あちこちに名所や旧跡が残っている。歴史を説明する看板や、史跡めぐりのコースの目印があるなど、初めての観光でも巡りやすい工夫が凝らされている。城下町を散策しながら、中津の偉人ゆかりの地を訪れ、中津に息づく歴史と文化を肌で感じてほしい。

取材/櫛野 千賀子、平成28年(2016)9月


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堺政克さん
(さかい まさかつ)
堺 政克さん

中津観光の達人
  中津市生まれ。地元で退職後、故郷である中津の観光ボランティアや、シルバー人材センターでの活動を開始。中津城の観光案内をしており、天守閣から中津市内の解説を熱心に行っている。丁寧で博識な解説は観光客にも人気だ。大河ドラマで中津が扱われた際には、毎日欠かさず中津城の案内をやっていたという。旅行本には書かれていない中津の豆知識も教えてくれる。

中津城 官兵衛が九州で初めて築いた城の歴史と文化に触れる

官兵衛の知力が詰まった中津城は、“日本三大水城”の一つ

  中津を訪れたら、まずは中津市の中心部にそびえる「中津城(なかつじょう)」へ。天正16年(1588)に築城が開始されたこの中津城は、高瀬川(中津川)の河口を巧みに利用し、堀に海水を引いた“日本三大水城(みずしろ)”の一つに数えられている。 

「中津城を語る上で、初代城主の黒田官兵衛は外せません」と説明するのは、中津城で観光案内を行う達人・堺さんだ。「官兵衛は軍略や外交面でたぐいまれな才能を発揮し、豊臣秀吉の参謀として天下取りを一番近くで支えました。高度な積石技術である“穴太積み(あのうづみ)”や、秀吉が許可した大名だけが使用を許された金箔瓦を使用していたことなどから、官兵衛と秀吉の親密さが見てとれます」

現在の中津城天守閣は、昭和39年(1964)に建築されたもの。高さ23メートル・5階5層の天守閣と、2階2層のやぐらからなっている。また、天守閣内は資料館として公開されており、徳川家康本人による書をはじめ、長篠の戦で使用された馬具などを見学できる。歴史好きな人には、特におすすめのスポットだ。

歴史を知れば街歩きも楽しくなる。中津の城下町をぶらり散策

中津の寺町にある「合元寺(ごうがんじ)」

  現在の中津城下町の基礎は、戦国から江戸時代前期にかけて活躍した黒田官兵衛によるもの。そのため城下町には、官兵衛にゆかりのある神社や寺院が多く点在している。

中津城を築くにあたり、城下を防御するためにつくられたのが「寺町」だ。この寺町には、「普門院(ふもんいん)」や「合元寺」、「円応寺(えんのうじ)」など12の寺院があり、さらにこの寺町の付近にも四つの寺が存在している。多くの寺院が密集しているが、できた時代はさまざまで、それぞれの寺に異なる歴史がある。

「外堀の東側に沿って寺院を配置し、“お囲い山”という土塁を造ることで城下を守ろうとしたそうです。また、寺町内部に、細い道や丁字路、食い違い路、曲がった道など、さまざまな道が造られているのも城下を守るという理由からです」と堺さんは説明する。

現在でも、これらの道は多く残されている。石畳の道に城壁が並ぶ街並みは、昼でも閑静で風情がある。まるで官兵衛の時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえるはずだ。

今や全国区の「中津からあげ」を“唐揚げの聖地”で満喫

肉汁によるやけどのほか、病みつきにも注意が必要な中津からあげ

  日本唐揚協会に認定を受けている日本有数のからあげの激戦区・中津は、いわば“からあげの聖地”。中津市内には約60店舗のからあげ店があり、中津からあげの魅力を全国に向けて発信している。現在は全国で開催されている「からあげフェスティバル」も、そもそもこの中津市から始まっている。

「想像している唐揚げは、一度忘れて下さい」と達人・堺さんは言う。“外はかりっと、中はぷりっぷり”で、病みつきになる濃いめの味付けが中津からあげの特徴だ。多くの店では、しょうゆや塩をベースに、ショウガやニンニク、ネギなどの多くの薬味を加えた秘伝のたれに漬け込んでいる。

注文を受けてから、じっくりと漬け込まれた鶏を揚げたてで提供するのが中津流。量はグラムで注文するが、100グラムでだいたい3~4個程度だ。冷めてもおいしく食べられるよう味付けが工夫されているので、たくさん買っていくこともできる。

中津のからあげは店ごとに味が全く違うので、ぜひ食べ比べてみてほしい。

中津の地で、近代学問の祖・福澤諭吉のルーツを探る

「福澤諭吉旧居」にある福沢諭吉像

  中津の“有名人”といえば、必ず名前が挙がるのが、日本の近代文化を支えた教育者・福澤諭吉だ。天保5年(1835)に大阪で下級武士・福澤百助の次男として生まれた諭吉は、幼くして父と死別し、母子6人で中津に帰郷した。

貧しくも信念を持った少年時代を過ごし、14歳で勉学に目覚め、19歳の時には蘭学を志して長崎に遊学。翌年からは大阪の緒方洪庵の適塾で勉強に励んだという。その後、藩命により江戸の中屋敷蘭学塾の教師になり、これが慶應義塾の始まりとなっている。

その後、渡米やヨーロッパ諸国を歴訪した経験をもとに『西洋事情』を著し、続けて『学問のすゝめ』などの多くの著書を発表。これらの著書の中で、日本人や人についての言葉も多く残している。

中津にある諭吉ゆかりの場所としては、まずは中津城からほど近い「福澤諭吉旧居」が定番。諭吉が幼少期から青年期を過ごした家を見学できるほか、隣接する「福澤記念館」では諭吉の書や写真、手紙などの資料を見ることができる。中津観光のメニューとして、忘れてはならないスポットといえる。

《厳選ホテル》

中津周辺のおすすめスポットとグルメ&土産

中津ゆかりの偉人に触れられるスポット

  天才軍師と呼ばれた初代中津城主・黒田官兵衛、慶応義塾の創始者・福澤諭吉、そして寛永17年(1640)に初代宗伯が医院を開業して以来続く村上医家など、偉人ゆかりの地を巡る。

  • その貴重さから国の史跡文化財に指定されている「福沢諭吉旧居」
  • 「村上医家史料館」
  • 豊前国統治時の黒田官兵衛が展示コンセプトの黒田官兵衛資料館
おすすめポイント
  それぞれのスポットが、比較的近い場所にあるので、三つの偉人スポットは順番に行くのがおすすめ。特に「福澤諭吉旧居」は国の史跡文化財に指定されており、諭吉自身が勉学に励むためだけに改造したという土蔵も当時のまま保存されている。

中津観光でおすすめの寺&神社

  古き時代の寺社仏閣が残る中津。さまざまな時代に建てられた寺や神社を訪れて、当時の歴史や文化を知ってほしい。

  • 赤色に塗られていることから“赤壁寺”とも呼ばれる「合元寺」
  • 池大雅の書画を間近で見ることができる「自性寺大雅堂」
  • 国の重要文化財にも指定されている薦神社の神門
おすすめポイント
  中津の大きな魅力の一つは“歴史”といえるだろう。「薦神社」は全国八幡宮の総本山・宇佐神宮と関わりの持っており、国の重要文化財に指定されている由緒正しい古社。さらに、戦国の動乱を生きた黒田官兵衛や宇都宮氏との関係が深い「合元寺」と、江戸時代に活躍した池大雅の書画が展示されている「自性寺大雅堂」を紹介。

中津のおすすめグルメ&土産

  中津のソウルフード“中津からあげ”や、豊前海で水揚げされる天然の鱧(はも)など、中津が全国に誇る名物を紹介する。

  • ぜひ揚げたてのアツアツを楽しんでほしいチキンハウスのからあげ
  • 「鬼太郎」自慢のメニュー「元祖・鱧かつ丼」
  • 菊花の形が特徴的な「外郎饅頭」と「石垣饅頭」
おすすめポイント
  今では全国的に知られるようになった“中津からあげ”。店ごとに異なる味付けと、骨なし・骨付き・むね・もも・手羽先・なんこつなどを食べ比べられる。鱧(はも)も中津名物で、鱧づくしの会席のほかにも、鱧かつ丼や鱧しゅうまいなど、気軽に食べられる鱧料理もある。また、歴史好きな人には、黒田官兵衛の家臣・栗山善助の末裔が営む老舗和菓子処「栗山堂」を訪れてみてほしい。

中津への交通アクセス

  中津市は、中津・三光・本耶馬渓・耶馬溪・山国という五つの地域で構成されている。城下町を散策するなら、駅から徒歩か、無料のレンタサイクルが便利だ。その他の地域に移動する場合は車が必要になるだろう。路線バスも利用が可能。

車(レンタカー)で

  【福岡市から】
・九州自動車道の福岡インターチェンジから鳥栖ジャンクション経由で大分自動車道の日田インターチェンジで降り、国道212号線を利用。約2時間30分
・九州自動車道の福岡インターチェンジから北九州ジャンクション経由で東九州自動車道、苅田北九州空港インターチェンジで降り、国道10号線を利用。約2時間

【北九州市から】
・九州自動車道の小倉東インターチェンジから北九州ジャンクション経由で東九州自動車道、苅田北九州空港インターチェンジで降り、国道10号線を利用。約1時間

【大分市から】
・大分自動車道の大分インターチェンジから日出ジャンクション経由で宇佐別府道路、四日市インターチェンジで降り、国道10号線を利用。約1時間30分

電車(JR)で

  最寄り駅はJR中津駅。
・JR博多駅から鹿児島本線と日豊本線で約2時間15分(特急利用で約1時間15分)
・JR小倉駅から日豊本線で約1時間10分(特急利用で約30分)
・JR大分駅から日豊本線で約1時間30分(特急利用で約45分)

中津観光のQ&A

Q 城下町周辺の観光のほかに、中津に観光スポットはある?
A 中津・三光・本耶馬渓・耶馬溪・山国の五つの地域から構成される中津市には、三光コスモス園や本耶馬渓の「青の洞門」、「羅漢寺」、「耶馬溪橋」、耶馬溪の「一目八景」、山国の「猿飛千壺峡」など、各地域に自然や歴史に触れられるスポットがある。特に耶馬溪は紅葉の名所で、毎年多くの人が訪れる。
Q 観光ガイドは申し込める?
A JR中津駅構内にある「中津耶馬溪観光案内所」で観光ガイドを受け付けている。

中津耶馬溪観光案内所
【電話番号(問い合わせ)】0979-23-4511
【営業時間】9時~17時
【休業期間】12月29日~1月3日
【備考】観光ガイド希望の場合は案内日の1週間前までに事前申し込みが必要
Q 中津市で行われるおすすめの祭りやイベントは?
A 2月の「城下町中津のひなまつり」や5月の「中津城たにし祭」、6月の「泥田バレーボール大会」、7月の「中津祇園」、8月の「寺町とうろう祭り」(七観音参り)と「鶴市花傘鉾祭」、9月の「からあげフェスティバル」、10月の「三光コスモス祭」など、季節ごとにさまざまな祭りやイベントが開催されている。他にもたくさんあるので、訪れる季節に合わせて調べてみてほしい。
Q 子どもも一緒に楽しめる施設はある?
A サイクリングや水上スキーやバナナボートなどの水上スポーツ、そば打ち体験、アイススケートなどができる施設がある(いずれも有料)。
・サイクリング……「耶馬溪サイクリングターミナル」0979-54-3111(中津市耶馬溪支所総務課)
・水上スキー……「耶馬溪アクアパーク」0979-54-3000
・そば打ち体験……「道の駅 耶馬トピア」0979-52-3030
・アイススケート……「コアやまくに」0979-62-2140(※春から秋にかけてはインラインスケートに)

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