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  1. 阿蘇 世界に誇る“天然水の故郷”を巡る

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

阿蘇 世界に誇る“天然水の故郷”を巡る

  世界最大のカルデラと共に、“天然のミネラルウォーター”の故郷(ふるさと)として知られる阿蘇。阿蘇の各地に点在する、おいしい水どころを訪ねてみよう。

阿蘇では、純度の高い水がこんこんと湧き上がる

  日本は世界でも有数の水資源に恵まれ、水量の豊富さだけでなく、水質や味の良さにも定評がある。中でも世界最大級のカルデラと雄大な外輪山からなる阿蘇は、良質な水の故郷として知られている。

日本の天然水としては珍しくミネラルが豊富なことも、阿蘇の天然水の特徴の一つだ。澄み切った阿蘇の伏流水が湧くスポットの魅力を紹介しよう。

取材/熊本の編集プロダクション「ポルト」、平成26年(2014)1月


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阿蘇観光のおすすめ情報5選

阿蘇名水の達人・上道大吾さん
(うえみち だいご)
上道 大吾さん

阿蘇名水の達人
  南阿蘇のパン屋「パンダイゴ」の店主。長崎県五島列島出身。日本古来の醸造技術を応用したホシノ天然酵母のみを扱う東京のパン屋で12年の修行を積んだ後、“子どもを大自然の中で育てたい”と夫人の故郷である阿蘇に移住。平成23年(2011)10月に同店をオープン。名水の恵みと石臼挽き小麦のうま味を生かした、シンプルかつ味わい深いパンを提供している。

“水の生まれる里”南阿蘇の湧水地いろいろ

南阿蘇村(旧白水村)にある涼やかな湧水地「寺坂水源」

  達人・上道さんと水との関わりは、仕事柄、そして住んでいる地域柄、浅からぬものがある。東京からの移住を決めたきっかけも“水と空気がおいしい大自然の中で子育てをしたい”という思いからだったという。

阿蘇の水が“天然のミネラルウォーター”として最高の水質を誇ることは、広く知られているところだ。中でもここ南阿蘇では、日本名水百選に選出された「白川水源」をはじめ、「明神池名水公園」や「竹崎水源」、「寺坂水源」、「池の川水源」などの湧水地が、狭いエリアにひしめき合っている。車なら、あっという間に数カ所の水源を回ることができる距離にあるので、湧水地めぐりの初心者にもおすすめだ。

阿蘇の天然水は、どのようにして生まれるのだろうか? 地表に降った雨水は、地下に浸透して地下水となる。その地下水が、阿蘇地中の火砕流堆積物や砂れき層などを天然のフィルターとし、長い年月を経て磨かれて伏流水となる。阿蘇では、水を通す火砕流堆積物と水を通しにくい火山岩層の間に、水が溜まりやすいという特徴がある。さらに、空洞の多い溶岩層があるため、貯水能力が非常に高い地形なのだ。

南阿蘇は、パンの新名所?

パン作りにも適している南阿蘇の水質

  南阿蘇のそれぞれの水源は、神聖な寺社の御手水(おちょうず)や農業用水・飲料水として、地域住民に大切にされてきた。阿蘇五岳の南側に広がる南郷谷一帯に点在する湧水から、自分のお気に入りを探すこともできる。

ちなみに、上道さんが営む店「パンダイゴ」では、南阿蘇の湧水を使ってパンを焼いている。オープン前に水質調査を行ったところ、偶然にも“ミネラルを豊富に含むやや硬水”と、最もパン作りに適した水質であることが判明した。

たとえば東京の実力店では、パンを焼くために高価な水質調整器を導入している店も少なくない。いいパンは、いい水から。水に恵まれた阿蘇の地は、おいしいパンが生まれやすい土地でもあるのだ。

阿蘇各地に点在する、水にまつわるスポット

夏でもひんやりとした「高森湧水トンネル」

  南阿蘇村の隣、高森町にある「高森湧水トンネル」は、家族連れにおすすめしたい“水どころ”。かつて高千穂線の高森・高千穂間を結ぶ路線の建設時、トンネル掘削中に起こった大量の出水で工事が中断し、現在はそのトンネル跡が湧水公園として開放されている。

通年の気温が17℃という坑内は、夏でもひんやりと快適。線路があった中央部分に湧水が流れ、最奥には水の粒が止まって見える不思議な仕掛け噴水がある。ちょっとした探検気分も味わえるので、夏の阿蘇を訪れた際に立ち寄ってほしいスポットだ。

また、阿蘇神社門前町商店街にある「水基(みずき)めぐり」や、小国町の「福運三社」など、ご利益のある水めぐりもおすすめ。水基の一つである「金脈の水」や「学業の水」のいわれを考えながら散策するも良し、福運三社の水で浄めたお金が何倍にもなって返ってくるという“万倍返し”の福銭伝説にあやかるも良し。水どころを探し訪ねる旅も楽しめる。

阿蘇の名水グルメを召し上がれ

阿蘇の伏流水で作られる名水豆腐

  食べ物の中にいったいどれだけの水分が含まれているのか、皆さんはご存じだろうか。重量の90%近くが水分の野菜や果物はいうまでもなく、食肉やスイーツ、もちろんパンも多量の水を含んでいる。となれば、水のおいしい阿蘇では、何を食べてもおいしいのだ。

近年、阿蘇山の伏流水を使った食べ物や飲み物を“湧水グルメ”として紹介するガイドブックが増えてきた。阿蘇の名水グルメの魅力に、多くの人が気付いた証拠だろう。そのままごくごくと喉を鳴らして飲む湧水も格別だが、清らかな水の恩恵を存分に活用した湧水グルメもおすすめ。

「当店のパンの具材としても使用している『村上養魚場』の虹鱒もその一つ。ヤマメのつかみ取りもでき、その場で焼いて食べられますよ」(上道さん)

また、上道さんが毎日嗜んでいるという地元の蔵元「山村酒造」の日本酒「れいざん」は、原料の米にも阿蘇の水で育てたものが使用されており、阿蘇エリアのコンビニで入手可能。さらに、阿蘇はそばの産地でもあり、そばをこねるのも、だしを取るのも阿蘇の水。おいしいそばにとって、水は欠かすことのできない重要な素材なのだ。

ほかにも、水源の近くには湧水で淹れたコーヒーやお茶、名水を使った豆腐地サイダーなど、湧水グルメがたくさんある。ぜひ立ち寄ってほしい。

《厳選ホテル》

五感で楽しむ阿蘇の湧水

訪ねてみよう、阿蘇の水めぐり3選

  遊歩道や親水エリアが整備された有名水源から、にぎやかな門前町の水基めぐりまで。隠れた名水もあり。バラエティに富んだ湧水スポットを紹介する。

  • 神秘的な池山水源。にぎやかな親水エリアとは対照的な雰囲気
  • 立ち寄れる店舗が並ぶ、水基めぐりの散策路
  • 「熊本名水百選」にも選出された隠れ里の名水
おすすめポイント
  阿蘇には、一日では回り切れないほどの名水スポットが点在。ピックアップしたのは、誰もが知る有名な水源と、道草しながら訪ね歩くのが楽しい水基めぐり、そして地域住民に愛されてきた穴場的な水源。それぞれ異なる特徴を持つ水どころを巡り、阿蘇の大地が育んだ湧水の魅力の奥深さを発見してほしい。

おすすめの阿蘇湧水グルメ3選

  一見すると、ごく普通の豆腐やパン。しかし、口に含めば違いがわかる。そんな阿蘇の湧水がもたらした絶品グルメをピックアップ。

  • まろやかな大豆の風味が味わえるザル豆腐
  • 「パンダイゴ」の人気商品、「塩パン」
  • 阿蘇人サイダー
おすすめポイント
  阿蘇にパン屋が多いのは、おいしい水があるから。良質な阿蘇の水を使ったパンは、ほかの地域に比べて、大きなアドバンテージがあることは間違いない。生地そのものの味わいはもちろん、地元で育った野菜や果物を使った阿蘇パンも魅力的。ほかにも、名水のおいしさを感じられるグルメをチョイスした。

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編集部の視点
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南阿蘇への交通アクセス

  天然のダム・南阿蘇へ

車(レンタカー)で

  九州自動車道・熊本ICから国道57号・325号経由30キロ、約50分
阿蘇くまもと空港から県道28号経由20キロ、約20分

電車で

  JR豊肥本線立野駅から南阿蘇鉄道に乗り換え、南阿蘇エリアの各駅で下車

阿蘇名水のQ&A

Q 必ず訪れておきたい水源は?
A 観光するエリアにもよるが、あえて「どこか1カ所」とするなら、やはり「白川水源」がおすすめ。阿蘇から熊本市内へ流れ込む大河・白川の水源が集まるこの地方の中でも、代表的な水源だ。親水エリアや散策路、茶店なども整備されており、夏場は多くの観光客でにぎわうスポットだ。
Q 湧水スポットは有料? 無料?
A 各湧水スポットや水源は、数百円程度の「環境保全金」の寄付を募っているところもあれば、無料で開放しているところもあるなど、さまざま。入場口や案内所がなければ、そのまま近づいても大丈夫。基本的には、遊歩道などの整備が整っている有名な水源では、寄付が必要な場合が多い。
Q 湧水スポットで気を付けることは?
A 一番大切にしてほしいことは、限りある水資源に感謝する気持ち。ゴミのポイ捨てなどのマナー違反はもちろん、自然環境をできるだけ損なわないよう、ほんの少しの気遣いを忘れないでほしい。
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いざないの一枚

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