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  1. 竹富島(武富島)を巡る旅 古き良き沖縄が残る離島
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達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

竹富島(武富島)を巡る旅 古き良き沖縄が残る離島

  石垣島から船に乗り、わずか10分で到着する竹富島は、人々が暮らす集落や美しい自然の風景など、古きよき沖縄が残っている島。観光客にも人気が高い竹富島の歴史や伝統芸能、おすすめスポットなどさまざまな魅力を探ってみた。

石垣が連なる小道を水牛車でゆったり散歩

  白砂の浜にコバルトブルーの海に囲まれた竹富島。集落内は赤瓦の民家が立ち並び、白砂が敷き詰められた道で結ばれている。昔ながらの沖縄の風景が大切に保存されているこの島は、日々の暮らしの中でも伝統文化が重んじられており、約600年も続く奉納芸能が今でも受け継がれている。そんな竹富島のことをよく知る達人に、歴史や伝統から、島の魅力、観光客におすすめの過ごし方についてまで、幅広く教えてもらった。

取材日/平成26年(2014)6月 取材者/おきなわいちば編集部
更新/平成27年(2015)9月更新

◆竹富島や八重山諸島の楽しみ方やおすすめ情報が満載
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上勢頭 芳徳さん
(うえせど よしのり)
上勢頭 芳徳さん

竹富島観光の達人
  竹富島喜宝院蒐集館(きほういんしゅうしゅうかん)館長・NPOたきどぅん理事を務める。喜宝院は日本最南端の寺で、隣接する蒐集館は竹富島で使用されていた民芸品を中心に約4000点もの資料を展示する民俗資料館。国登録有形民俗文化財となっている。上勢頭さんが手にしているものは、藁算(わらさん)。藁算とは、ワラに結び目を作って文字や数量を表す方法で、20世紀初頭まで沖縄で祭事に用いられていた。上勢頭さんは、島民や観光客に竹富島の歴史文化を伝えていくために、さまざまな活動をしている。

竹富島には、昔ながらの沖縄らしい景観が今も息づく

赤瓦屋根の家が並ぶ集落

  島全体が西表石垣国立公園に指定され、かつ集落全域が重要伝統的建造物群保存地区に選定されている竹富島。サンゴの白砂を敷き詰めた道にサンゴ石灰岩の石垣が連なり、民家の赤瓦屋根の上には、家ごとに違った表情のシーサーが鎮座している。そのシーサーを見て歩くだけでも楽しい。沖縄の原風景と言われる集落がきちんと残っているのは、現在では竹富島だけだ。
「朝になると、島の人たちがそれぞれの家の前を掃除する姿が見られます。昔から続く習慣で、島をきれいに守ろうという気持ちの表れですね」と話す上勢頭さん。竹富島には「うつぐみ」という言葉があり、これは一致協力という意味。小さな島だからこそ、住民が心をひとつに、寄り添って暮そうという想いが込められているという。その想いが美しい島を守る力になっていると上勢頭さんが教えてくれた。
 この風景を楽しむなら、名物の水牛車がおすすめ。集落を周遊しながら、のんびりと風景を楽しんでみてはいかがだろうか。

目の覚めるような “竹富ブルー”に一目惚れ!

竹富島を代表する美しいビーチ「コンドイ浜」

  沖縄旅行の魅力は、なんといっても美しい海に出合えること。竹富島にも美しいビーチがたくさんあるが、なかでも、達人おすすめのビーチをいくつか紹介してもらった。
 島西側のコンドイ浜は、いちばん人気のあるビーチ。真っ白な砂浜と透き通ったコバルトブルーの海が続いている。サンゴ礁に囲まれているので波が穏やかで、家族連れやシュノーケル初心者も安心。夏は多くの海水浴客でにぎわい、レンタル浮き輪やかき氷など、期間限定の店が出るほどだ。
 別名「星砂の浜」と呼ばれるカイジ浜の見どころは、砂浜の「砂」。手のひらを砂にくっつけてみると、小さな星型の砂がいっぱいついてくる。このビーチは潮の流れが速く、遊泳禁止。海風を感じながら、ゆったりと星砂探しはどうだろう。
 プライベート感満載なのが、島東側のナーラサ浜。浜に下りる道は足場が悪いため、訪れる観光客はほとんどおらず、のんびり過ごすことができる。
 また、竹富島はサンゴ礁の隆起によってできた島で、島周辺には石西礁湖(せきせいしょうこ)と呼ばれる国内最大のサンゴ礁が広がっている。海中には約360種類のサンゴが生息するといわれ、魅力あふれるダイビングスポットがたくさんあり、世界中のダイバーを魅了している。

奉納芸能や織物など、伝統を丁寧に受け継ぐ島

種子取祭の開始を五穀豊穣の神・ミルクに報告(竹富町観光協会)

  「島の祭りの中でも、最も華やかで盛り上がるのが種子取祭(タナドゥイ)です」と話す達人。種子取祭は、種をまき、無事に育つことを祈願する行事で、毎年、旧暦9月または10月の庚寅(かのえとら)、辛卯(かのとう)の2日間(新暦の10~11月頃)を中心に行われ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。神に捧げるための舞踊や狂言など多彩な奉納芸能が披露され、この期間は島内外から多くの見物客が訪れ、島はとてもにぎわう。「世持御嶽(ユームチオン)の前広場と特設舞台では、観光客も見学できますよ。2日間でおよそ80演目が披露されます」と達人。多彩な演舞を見ようと、毎年島を訪れる観光客も多いそうだ。この時期は、観光バスも水牛車も営業しない。集落を散策しながらゆっくりと祭りを見て回ろう。
 祭りだけでなく、歴史や伝統を大切に残したいと上勢頭さんは話す。「島内には28の御嶽(うたき=祭祀を行う場所)があり、信仰心のあつい島と言われています。重要文化財の旧与那国家住宅をはじめ、貴重な史跡や文化も多く残っている。ミンサー織りをはじめとする織物が盛んで、“民芸の島”とも呼ばれていますよ」。ミンサー織りの五つのマス目と四つのマス目を織り込んだ特徴的な模様には「いつ(五つ)の世(四つ)までも末永く…」という思いが込められている。竹富島はこのデザイン発祥の地でもあるそうだ。

朝、昼、夜と時間ごとに表情を変える竹富島の魅力

西桟橋は夕日を眺めるおすすめスポット

  周囲が9キロほどの小さな竹富島。水牛車に揺られた後は、自転車で散策するのがおすすめと上勢頭さん。島でいちばん高い展望台「なごみの塔」から遠景を楽しんだり、美しいビーチをはしごしたり、沖縄そば屋やカフェ巡りなど、竹富島では密度の濃い旅がコンパクトに体験できるのも魅力だ。日帰りでも充分に堪能できるが、ぜひ宿泊して、刻々と変化する竹富島の景色を見て、島の人たちと交流してもらいたいと達人は話す。
 「“素足ツアー”という、島人(しまんちゅ)ガイドが御嶽や集落、島の名所を約2時間半かけて案内する体験プログラムがあります。竹富島の歴史や文化に詳しくなることはもちろん、島の人たちの日常を身近に感じられますよ。また、観光スポットでは西桟橋の夕日がとても美しく、日暮れには水平線がオレンジに染まっていく様子が見られます。そして夜の主役は、満天の星空。降り注ぐような星の輝きにきっと感動するはずです」。
 豊かな自然を満喫し、大切に守られている伝統に触れてみて、竹富島を丸ごと体感してみよう。

体験プログラム/素足で感じる竹富島(通称:素足ツアー)
島人ガイドが島内を歩いて案内しながら、途中の民家で休憩しながら住民とのおしゃべりや、喜宝院蒐集館の見学など、約2時間半のコース。
問い合わせ/NPO法人たきどぅん http://www.takidhun.org/index.html

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竹富島のおすすめ観光情報

竹富島で遊ぶ

  竹富島の歴史を学び、集落を巡る。

  • 集落の小道を水牛車がゆったり進む
  • 日本最南端のお寺「喜宝院」と、併設している蒐集館
  • 塔の高さは約4.5メートル。かなり傾斜がきついので注意して
おすすめポイント
  島に遊びに来るからには、島についてもきちんと知ってほしいと思います。喜宝院蒐集館では竹富の歴史文化について学べます。水牛車では、ガイドがいろいろな話をしてくれます。なごみの塔からは、竹富島の美しい集落が一望できますよ。1日だけでは味わい尽くせないと思います。ぜひ宿泊して竹富島を堪能して下さい。

竹富島のおすすめビーチ

  ここでしか出合えない海の景色

  • 透き通るような青い海と白い砂のビーチ
  • カイジ浜
  • アイヤル浜(アイヤルはま)
おすすめポイント
  コンドイ浜は、竹富島を代表する遠浅のビーチ。島で唯一海水浴ができる場所です。カイジ浜は島の西側にあって、「星砂の浜」と呼ばれています。流れが速いので遊泳はできません。アイヤル浜は島の東側にあります。大きく開けた視界が気持ちのいい場所ですね。太平洋から昇る朝日を眺めるのにいいところです。ここも船の行き来が多いため遊泳禁止です。どの浜もそれぞれよさがあって、ビーチでのんびり過ごせますよ。ビーチではないけれど、西桟橋は夕日の名所として有名です。きれいな夕日に感動すること請け合いです。

竹富島でゆっくり過ごす

  おいしい食事と素敵な宿

  • 竹富島の建築基準に沿った建物が立ち並びまるで一つの集落のよう
  • 店は喜宝院蒐集館の隣りにある
  • 竹富島の青い空の下、都会の喧噪を離れてゆっくり過ごせる
おすすめポイント
  島に来たら、ゆっくり泊まりで滞在してほしいと思っています。「星のや 竹富島」はまるで集落そのものを再現したような建物で味わい深いです。そのほか、島の人が営む民宿など宿泊施設はたくさんあり、それぞれでいろんな体験ができますよ。食事処もカフェや沖縄そば屋などバラエティに富んでいるので、島の味をぜひ味わってほしいです。

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竹富島への交通アクセス情報

  各方面から石垣島へは飛行機で。石垣島から竹富島までのアクセス情報を紹介。

沖縄本島から石垣島へ

  那覇空港から新石垣空港までの所要時間は約1時間。
※所要時間は航空会社によって若干異なる。

料金、便数など詳しい情報はこちら

石垣島からフェリーで

  石垣島に着いたら市街の離島桟橋ターミナルまで移動し、そこから竹富島へ船で渡る。高速船で10分程度。7時から18時の間、約30分おきに運航(お昼時除く。季節・天候によって変動あり)。

料金など詳しい情報はこちら

島の交通アクセス情報

  島内での交通手段を紹介。

島内の交通

  港からは集落行き・ビーチ行きバスが運行。徒歩で周ることもでき、島内観光バスもあるが、隅々まで島を周るならレンタサイクルがおすすめ。自転車に乗る際には、舗装されていない道や砂利道に注意を。レンタサイクルの店はたくさんあり、宿で貸してくれる場合も。

達人が竹富島の文化民俗を紹介してくれる

  「喜宝院蒐集館」
【住所】
沖縄県八重山郡竹富町竹富108
【電話番号】
0980-85-2202
【URL】
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kihouin/

達人が答える竹富島のQ&A

Q 竹富島での交通手段はどうすればいいの?
A 島内にはバスもありますが、レンタサイクルや徒歩がおすすめです。景色を楽しみながら、自分のペースでゆっくり島を回ることができますよ。
Q 竹富島に泊まる場所や食事する場所はありますか?
A たくさんあります。民宿で食事を一緒に提供しているところもありますし、集落内には、カフェや沖縄そば屋など食事処があります。島の味をたっぷり堪能してください。
Q 他におすすめの場所は?
A 竹富島ビジターセンターゆがふ館。島の観光をする前に、歴史や守ってほしいマナーなど竹富島のことをわかりやすく説明してくれます。種子取祭のことや、島の文化も楽しく学べますよ。
Q 種子取祭で見学する際の注意点は?
A 種子取祭は、竹富島で大切に受け継がれている神事のひとつ。演舞は、神様への奉納を意味しています。祭りは厳粛に行われるので、見学は静かに。また取材や撮影を行う場合は、公民館から許可証を受け取ってください。携帯電話は、電源を切るか、必ずマナーモードに。
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