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  1. 「紅型」沖縄の自然を映し出した伝統の染物

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

「紅型」沖縄の自然を映し出した伝統の染物

  沖縄を代表する伝統の染物「紅型(びんがた)」。鮮やかな色彩や繊細な文様は、まるで沖縄の自然を映し出したかのようだ。

宮城守男さんの作品。沖縄の風景をモチーフにした美しい紅型の帯

  沖縄の自然のように鮮やかで美しい伝統の染物「紅型」。その起源は15世紀頃と言われ、中国や東南アジア諸国との交易の中で生まれたと言われている。琉球王朝の繁栄とともに開花した紅型は、伝承の技に新しい感性を取り入れながら、今もなお、多くの人を魅了し続けている。

更新日/平成27年(2015)8月

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宮城 守男 さん
(みやぎ もりお)
宮城 守男 さん

紅型の魅力を伝える達人
  那覇市出身。首里高等学校染織科卒業。奈良芸術短期大学美術科染織コース、専攻科染織コースを卒業後、城間栄順氏に師事。城間紅型工房にて修行。平成14年(2002)に独立。紅型工房「琉球紅型 守紅(もりびん)」を開く。工房名の由来は、伝統工芸である“紅型を守る”という志から。琉球びんがた事業協同組合副理事長。平成25年(2013)11月には初の個展が開催される。

紅型の色合いは、沖縄のカラフルな自然を表現している

宮城さんが紅型作家を目指すきっかけとなったうちくい(風呂敷)

  青い海や空、輝く太陽、色鮮やかな花に緑濃い山の植物…。自然の色彩を原料に、一つひとつ手作業で生まれる美しい色合いの紅型は、沖縄県内外を問わず、多くの人を惹きつけている。「子どもの頃に見たうちくい(沖縄方言で風呂敷という意味)の色づかいは、かなり衝撃的でした」と紅型との出合いを振り返る宮城さん。現在は紅型作家として活躍している宮城さんも、その鮮烈な色合いに惹きつけられた一人だ。
 紅型と他の伝統的な染物との違いを宮城さんに聞いてみると「一般的な染物には染料が使われますが、紅型は主に顔料で色をつけています。顔料は、粒子が大きく不溶性で、発色は良いのですが、染料に比べて染まりにくい。でも太陽光には非常に強く、耐光性に優れています。沖縄の強い光の中でも色が褪せにくいという特徴があるんですよ」とのこと。また、もうひとつの違いとして、紅型は柄の季節感をあまり意識していないものが多いそうだ。また、古典紅型の柄は鳳凰や龍、雪輪、鶴など、沖縄的でないものが多く、これは、中国や本土の影響を受けたからだと言われている。そこへデイゴや芭蕉、魚といった沖縄の自然や風物が取り入れられ、新しい文様が誕生した。
 古典柄だけでなく、創作柄も手がける宮城さんに新作の図案について尋ねてみた。「月桃(げっとう)や“てぃんさぐ”(沖縄の方言でホウセンカのこと)など、身近な植物を題材にすることが多いですね。よく観察して、細かな部分までデッサンする。それはもう、構造まで気になって花をバラバラにするようなレベルです(笑)。そこから型に起こすことを想像して、デザインを仕上げていく。花が咲いていた場所や周りの空気感もデザインの中に取り込みたいと思っています。柄の中にちょっとしたストーリーのようなものも出せればいいなと」。

紅型は、細かさと忍耐が要求される手仕事

2本の筆を巧みに使い、布を染め上げていく宮城さん

  今では「びんがた」と呼ばれ、たくさんの人に親しまれているが、そのように呼ばれ出したのは、明治時代以降だと言われている。それまでは、「カタチキ(沖縄の方言で型を付けるという意味)」と呼ばれていたそうだ。また、紅型の「紅」は赤ではなく色の総称、「型」は模様そのものを意味する。すなわち「紅型」とは、顔料という「色」で「模様」を染めるということなのだ。
「完成した図案から、型紙を作ります。シーグと呼ばれる小刀で紙を突きながら彫る。型彫りというとても大切な作業です。その後、布に型紙を重ね、糊を置いていく型置、顔料による色差し、さらに濃い顔料を柄の一部に重ねて、柄を立体的に見せる隅取りといった作業が続きます。新しい柄が増え、新しい紅型が増えたと言われますが、技法は昔から基本的に変わっていません。興味深いと思いませんか」と工程について笑顔で話す宮城さん。実際に作業を見せてもらうと、その丁寧で細かな手作業に驚かされた。工房へ伺った時に行っていたのは、色差しという作業。生地に顔料を浸透させるために塗り筆で色をつけたあと、さらに擦り筆で生地を擦るという作業だ。宮城さんの手には2本の筆が握られ、少しずつ生地が染められていく。その真剣なまなざしと仕上がりに対する徹底的なこだわりから、紅型への深い愛情と敬意が感じられた。

自分にも、大切なあの人にも。旅の愛しいお土産に

人気の干支の置物。今年の午(ウマ)で11種類目になるそうだ

  現在の紅型は、伝統的な技法で卓越した技を魅せる作品から、斬新なアイデアで新たに生み出されたものまで、実に多種多様だ。宮城さんも着物や帯といった伝統的な作品を手がけながら、ブックカバーやテディベアなど、時代に合わせた作品づくりにも意欲的に取り組んでいる。中でも人気なのが、縁起物の干支の置物。宮城さんが独立して工房を開いたときから毎年製作している干支の立体置物は、愛嬌のある表情が特徴だ。「作り始めた時よりもデザインがだんだんと複雑になってきた」と笑う宮城さん。背面には干支の動物にふさわしい柄が染められ、発売するとすぐに売り切れてしまうそう。コレクターもいるほどの人気の作品だ。もちろん、着物や帯などの大きな作品に描かれた、臨場感あふれる鮮やかな図柄に惹かれるファンも多い。最後に、宮城さんから沖縄を訪れる人たちへ、紅型選びのアドバイスをもらった。
「着物や帯、そして反物といった大きなものは、初心者には購入しにくいと思いますので、まずは小さな作品から楽しむのをおすすめします。小さい作品なら手にも取りやすい。手間や技術は大きいものも小さいものも同じですから、大切に扱ってくれるとうれしいですね」
 作り手の思いを知って選べば、愛着もひとしお。旅の思い出と一緒に、お気に入りの紅型を持ち帰ろう。


■達人の店
【店舗名】琉球紅型 守紅(もりびん)
【住所】沖縄県糸満市阿波根1406-43
【問い合わせ】098-992-2778
【営業時間】9時~17時
※工房での商品購入を希望の場合は、必ず前日までにご連絡ください。
【定休日】日曜日(その他、展示会などで臨時にお休みをいただくことがあります)
【駐車場】あり(2台)
【ホームページ】http://www.morio-bingata.com/

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紅型について学ぼう・体験しよう

  紅型とそのテイストに自分自身の目で見て触れてみよう。

  • ギャラリーと工房が併設しているCRAFT GALLERY城
  • 首里城の近くに店を構える琉染
  • 工房から徒歩1分のところにビーチがあり、散策も楽しめる。
おすすめポイント
  紅型の美しさや奥深さに触れられる施設を編集部がピックアップ。職人たちの卓越した技を間近で見たり、初心者でも体験できる型染めに挑戦したりすることで、紅型の歴史や伝統を体感しよう。

贈り物にピッタリの紅型を手に入れよう

  ふだん使いのできるものから、華麗さが際立つ大型の作品まで。あれこれ迷いながら選ぶのも楽しいひと時。

  • 大らかな仲良し姉妹のお店
  • 子どもから大人までファミリーで使える幅広い作品
  • 大切にすれば長く使える商品ばかり
おすすめポイント
  着物や帯といった大きな作品から、バッグや巾着などの普段づかいできるようなものまで幅広い商品が揃う、編集部おすすめの店舗3選。アクセサリーや雑貨のような気軽に購入できる小物もあるので、気軽にお土産として購入できる。

斬新なアイデアがつまった紅型に出合う

  紅型の気品を残しながら、新しい感性を取り入れた作品は新鮮。

  • オリジナリティあふれる陶器
  • ドレスだけでなく、シャツやワンピースも人気のYOKANG
  • 小物からシャツやバッグなども揃うTESHIGOTO
おすすめポイント
  編集部が出合った、 紅型のテイストを取り入れた新たな作品を紹介。初めて見る人にも、紅型に詳しい人にも、きっと新鮮に感じるだろう。

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紅型のQ&A

Q 紅型の手入れの仕方を教えてほしい。
A 顔料を使用しているため摩擦に弱いので、洗濯をする場合は、高級和染と同様もみ洗いはせず、洗面器などにせっけん水をためてつけおき、やさしくゆるすように洗う。また、ギュッと絞らず、陰干する。裏からアイロンをあてて、軽くシワを伸ばすときれいになる。
Q 紅型づくりの様子を実際に見てみたい
A 工房へ足を運び、職人の技や心意気を直接感じてみよう。その際は、必ず事前に電話で見学の有無や時間等、問い合わせを。また、那覇の国際通りにある、那覇市伝統工芸館(那覇市牧志3-2-10)でも紅型を見ることができる。
Q 紅型の扱いで気をつけることは?
A 強く擦ると、ごく稀に色写りをすることがあるので気をつけよう。
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いざないの一枚

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島やさい料理とオーガニックワイン 浮島ガーデン

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ヤソウカフェ Yamacha(やぁまちゃ)

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SEAGARDEN(シーガーデン)

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サザンビーチホテル&リゾートオーシャンビューレストラン

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ホテル ロコア ナハ ワールドグルメバイキング

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沖縄菜園ビュッフェ カラカラ

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