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  1. 美瑛の「青い池」 最も青色が美しく見えるタイミングは?

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

美瑛の「青い池」 最も青色が美しく見えるタイミングは?

  Apple社製品の壁紙に採用されたことから一気に人気が高まり、美瑛町の「青い池」は国外からの観光客も多く訪れる有名スポットとなった。しかし、この池の水はなぜ青いのだろう。青い池ができた背景と、おすすめの時間帯や条件、また周辺の観光情報まで紹介する。

青い池メイン

  美瑛町の中心部から東へ車で約20~30分、森林地帯を流れる美瑛川の脇に「青い池」はある。青い水と立ち枯れたカラマツが織りなす風景には幻想的という言葉が似合う。だが、もともとこの池は存在しておらず、有名になったのはここ数年のこと。その理由は大雪連峰の主峰・十勝岳(とかちだけ)にある。

大正15年(1926)5月、噴火による十勝岳の岩屑なだれが発生し、残雪を溶かしながら富良野原野まで到達した。この噴火による泥流から山麓にある白金温泉街と美瑛町の市街地を守るため、美瑛川には砂防設備が多く設置された。さらに、昭和63年(1988)にも十勝岳は噴火。この泥流対策として、美瑛川の脇にブロック堰堤が作られる。火山から人命を守るために作られた堰堤の背後に河川水が溜まり“溜め池”状になった水、それが青い池なのだ。

取材・文/たびらい編集部 投稿/平成27年(2015)7月

《この記事を読む人におすすめの情報》

青い池の達人
(なかにし としき)
中西 敏貴さん

青い池の達人
  美瑛町在住の写真家。学生時代、旅行で訪れ心惹かれた美瑛・富良野地方に、撮影を目的に約20年間、月1回のペースで通い込む。平成24年(2012)に美瑛町に移住し、スタジオを開設。さらに、ギャラリー&カフェ「ニペク」を平成26年(2014)にオープンした。美瑛の自然・風景を生かしたフォトツアーを開催し、道内外の“写真好き”旅行者から支持を得ている。「青い池」を発見した高橋真澄氏は写真家としての師匠的な存在だ。

ギャラリー&カフェ「nipek(ニペク)」
https://www.nipek.net/

「青い池」を生み出す温泉の湧出水と光の効果

白ひげの滝

  人の手が介在することによって形成された「青い池」。この不思議な水色を見るために、全国、遠くは海外からも多くの人が訪れる。青い池の関連グッズや土産なども充実しており、美瑛町の「丘」観光とともに楽しめる観光スポットだ。

さて、青い池の上流域には白金温泉がある。池の水が青という特徴的な色になる理由は、この温泉地区から湧出される水に関係があるようだ。アルミニウムを含んだ水が美瑛川の河川水と混じることにより、コロイドが生成される。また太陽光が水中のコロイド粒子と衝突すると、波長の短い青い光が散乱する。これによって美瑛川の一定区間、そして池の水が青く見えると考えられている。

「池から山側へ約2.5キロ向かったところに白金温泉があり、そこに『白ひげの滝』があります。青い水の流れは、この滝の上流10メートルほどのところから始まり、池を含む下流域のある一定の区間まで続きます。不思議な現象ですよね。もともと、上富良野町の写真家である高橋真澄さんが、この川を『ブルーリバー』と呼び、撮影を続けていました。ただ、今から20年ほど前の皆の印象は“青いね”というくらいのもの。本当に水の青さが際立ち、地元の人も含めて皆が驚いたのは、やはりこの池ができてからと言えるでしょう」

写真家・高橋氏が撮影中に見つけた「青い池」は、その後、別のカメラマンが撮影した写真がApple社のパソコンの壁紙として採用されたことで大きな反響を呼び、現在に至る。なお、「白ひげの滝」も人気のスポット。この滝は、地下水が溶岩層の裂け目から落ちる「潜流瀑」であり、日本では珍しい滝だ。白く流れ落ちる水が川に注ぎ、着水した瞬間に青く変化する様は見ていて興味深い。

昭和中期に再興した、美瑛の老舗温泉街

白金温泉

  「白ひげの滝」から徒歩で3分の場所には白金温泉街がある。その歴史は大正時代初期と古いが、十勝岳の大爆発とともに泥に呑まれ消失する。しかし、昭和25年(1950)に温泉が湧き出し、白金温泉は見事に復活を遂げた。この温泉は杖忘れの湯と呼ばれ、神経痛・慢性消化器病・慢性皮膚病などに効能がある。十勝岳や美瑛富士などに登る登山客からも愛されている温泉街だ。

「まだ美瑛の丘めぐりが観光要素として注目されていなかった時代から、多くの人を呼び、癒してきたのが白金温泉です。ちなみに、昭和63年(1988)の十勝岳の噴火を受けて、今後噴火があった場合に、温泉街から避難するための通路として美瑛川に架かる橋が作られました。この橋の上から見下ろすと「白ひげの滝」がきれいに見え、水の青さもよく分かります」

「青い池」が最も美しい瞬間は“早朝”か

青い池アップ

  では、達人おすすめの「青い池の見方」とはどういったものだろう。ベストは晴れのタイミング、と中西さん。青空が映り込むことで、より青さが強調されると言う。曇りの場合は青みが強くは出ないが、それでも十分、青く見えるのは間違いない。雨の日、雨の次の日は水中が撹拌され濁ってしまうため、おすすめしない。

「私がいいと思うのは早朝です。朝は空気自体が青みがかっていますから、池の中の木も青く見えます。できれば、夜明けのタイミングを見てほしい。誰もいない池が明るくなってきて、池周辺全体が青くなる。鳥と一緒に朝を迎え、青い池を眺めてください。池の背後は山ですので、後ろから光が入り、水に差しこんだ瞬間は特別な気分を味わえるんです。また昼間は風が出ることで波立ち、青さが強調されない場合がある。朝は風がないというのもポイントですね」

朝5~6時頃に見る青い池には、静謐の中に凛とした空気を感じると達人は言う。

人の手によって作り出された「青い池」の美しさ

青い池と人

  人気観光スポットの宿命かもしれないが、「青い池」にもマナーの問題が発生している。ひとり一人が注意して、気持ちの良い旅行を楽しみたい。また、この名所を多くの人が共有できるように、ふさわしい行動をとりたいものだ。

「ここは北海道ですから、当然、気温によっては凍結します。もともと青い水面に氷が張るというのは、ものすごく美しいものです。しかし、反面、氷が張ると池は徐々に白っぽくなります。“なんだ、青くないじゃん”と思うのか、時にはかなり大きな石を投げ込んで氷を割ってしまう旅行者の人もいる。せっかく来たのですから水の色を確かめたいという気持ちは分かりますが、雪融け時の石だらけの『青い池』は美しくは見えません。どうかマナーにも気を配っていただきたい」

火山活動という自然現象と、また、それから人命を守るための工事によって「青い池」は偶然に発生した。いわば人工池であり、完全な自然景観スポットとは異なる。しかし、この水辺には幻想的・神秘的という言葉がよく似合う。

「たまたまできたにしては、あまりに美しすぎるところです。池の中にカラマツが規則正しく並んでいる。これは元々植林された土地ゆえの風景ですが、景色が人工的ゆえに美しい一面があると思います。自然の風景はもちろん美しい。でも、人工も美しい。『青い池』は“人のすごさ”を感じられる空間である。そう私は考えています」

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青い池周辺の観光お役立ち情報

青い池周辺おすすめ観光スポット

  不思議な水色を作り出す滝や、名作ドラマで使われたマグカップを購入できる場所も。

おすすめポイント
  北海道にも短いが暑い夏がある。そんな、夏の観光ではやはり水辺で涼みたいもの。マイナスイオンと清涼感たっぷりの滝が美瑛にはある。美瑛と言えば丘めぐりが有名だが、実は「白金不動の滝」も隠れた人気を誇るスポット。JR美瑛駅から車で約25分、白金温泉からも徒歩20分という、比較的足を運びやすい場所にあるこの不動の滝。ここは白金新四国八十八ヶ所という参道のひとつとなっており、道中には石仏群が並んでいるため、お参りをしながら滝への道を進むことができる。「不動の滝霊場」と呼ばれ、パワースポットのひとつと言ってもよい場所だ。

青い池を生かしたお土産と美瑛の名産品

  ちょっと珍しく、印象に残る“青い池オリジナル”のお土産がたくさん。美瑛特産の小麦を使った地ビールと併せて紹介。

おすすめポイント
  定番商品だけでなく、時にはもらう人がちょっと驚くようなユーモラスなお土産を買ってみるのも面白い。美瑛の青い池サイダーと青い池キャラメルはおすすめだ。見た目以上に美味しくすっきりした喉越しのサイダーは、癖になってしまう味。また、キャラメルはどこか懐かしい甘さと香りで少年少女時代を思い出す。子どもも喜ぶ味だ。両方ともリーズナブルな価格帯なので“サブお土産”としてぴったり。
 時間に余裕のある人は、青い池から少し美瑛中心部に戻ったところにある「白金インフォメーションセンター(ビルケの森)」もおすすめ。敷地内にはレストハウスがあり、名物「青い池サイダーフロート」が販売されているので、一度試してみては?

青い池周辺のダム

  人工的な水辺には本来の自然風景とはまた違う独特な美しさがある。カメラ好きも通う美瑛・富良野周辺のダムを紹介。

おすすめポイント
  プロ、アマチュアを問わず、その美しい自然をシャッターに収めようと、多くのカメラマンが美瑛を訪れる。中でも、カメラマンの間で非常に有名な撮影スポットが水沢ダム。晴れていて風のない日ならば、水沢ダムに十勝岳連峰が映り、美しい写真を撮影できることから、カメラマンの間では非常に有名な場所になっている。しかし、天候に左右されるため、その1枚を映すのは難しく、何度も足を運ぶカメラマンがいるほど。他にも日新ダム、白金ダム等、魅力あるダムばかり。ダムめぐりというのも、またいつもの旅とは違った楽しみ方かもしれない。

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青い池までの交通アクセス

  白金温泉から車で約5分のところにある「青い池」は、テレビや本、さらにApple社のパソコンの壁紙で話題になり、観光客が増えている観光スポット。文字通り、青い水が特徴的で撮影スポットとしてもおすすめだ。美瑛町中心部から白金温泉に向かう「白金街道」沿いに看板がある。

〒071-0235
北海道上川郡美瑛町白金

車で

  美瑛駅から約25分
旭川空港より約40分

JRバス

  札幌駅→美瑛駅 (約2時間30分) 距離178キロ 料金5410円

道北バス(旭川駅から)

  旭川⇔美瑛(約50分)1日7往復 ¥540(片道)
美瑛⇔白金温泉(約40分)1日4往復 ¥600(片道)/美瑛⇔白金青い池(約20分)¥500(片道)
白金温泉⇔白金青い池(約5分)¥200(片道)/ 旭川駅⇔白金温泉(約74分)¥1100(片道)

達人が教える「青い池」を楽しむための秘訣

Q 車で青い池を目指す場合は、何を目印に行けばいいですか?
A 道道966号線(白金街道)を美瑛市街地より白金温泉に向かって進むと、青い池駐車場の入口表示がある。駐車場は無料で開放されている。
Q 青い池から近い観光地やレストランはありますか?
A 青い池へ向かう途中にある、白金インフォメーションセンター・ビルケの森(道道966号線沿い)では、軽食を食べることができる。土産店やアトリエギャラリーも併設しており、休憩場所としても適。また、池から約3キロには白金温泉街がある。こちらは宿泊施設や土産店も充実、もちろん食事も可能だ。
Q 青い池を上手に撮影するにはどのようなテクニックがありますか?
A 水の反射をとる「PLフィルター」を使うのがおすすめ。反射は白っぽさとなるため、これを排除し、池本来の青を取り込むのがポイントだ。また、ホワイトバランスのモードを「オート」ではなく「太陽光」モードにしよう。オートは白色を出すため、色を浅くする設定になっている。太陽光モードは青みを強調することができる。
Q 青い池が美しいのはどのような条件ですか?
A 早朝以外は、やはり晴天時。または晴天が続いた時だ。北海道の青空は広く、全国的に見ても美しいものだろう。この青空が映り込んだ青い池は抜けがよく、とてもきれい。
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