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  1. 日本三大曳山祭のひとつ「秩父夜祭」

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

日本三大曳山祭のひとつ「秩父夜祭」

  京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭に数えられる、秩父神社の例大祭。毎年12月3日をメインに行われる。軽快なお囃子にのって笠鉾と屋台の計6基の山車が巡行し、冬花火が空を染める。

“お旅所”に並ぶ笠鉾や屋台。ぼんぼりと花火の明かりが幻想的

  地響きのような太鼓のリズムと「ホーリャーイ、ホーリャーイ」という囃し手のかけ声に合わせて絢爛豪華な笠鉾と屋台が進み、空を冬花火が彩る……。“真冬の夜の夢”とでもいうような光景が繰り広げられる秩父夜祭は、埼玉県西部にある秩父地方最大の祭りだ。一帯の総鎮守である秩父神社の例大祭であり、付祭りとして始まった山車の曳き回しも江戸時代からの歴史がある。祭りのクライマックスは12月3日の夜。秩父神社を出発した御神幸行列や山車は、目的地である“お旅所(たびしょ)”に着く前に急坂の団子(だんご)坂を上る。高まる掛け声に合わせ、最大20トンの山車が曳き上げられるさまは迫力があり、群衆は熱気に包まれる。

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神様の三角関係!? 由来を知れば祭りが何倍も楽しくなる

秩父神社境内で「屋台歌舞伎」が行われることも

  山車の華やかさに目が奪われがちだが、秩父夜祭は秩父神社のご神事だ。この点に注目しても、とても興味深い。例えば、秩父夜祭は、秩父神社に祭られている女神の妙見(みょうけん)様と、秩父のシンボルである武甲山に鎮座する男神の龍神様が、途中のお旅所で1年に1度の逢瀬を楽しむ祭りとされている。秩父神社では12月1日から、神輿に本殿の御霊を遷す儀式など祭りに関する神事が粛々と開始される。ユニークなのは、2日夜に行われる神事「諏訪渡り」だ。龍神様の本妻とされる「お諏訪様」の社に神官が出向き、気を悪くしないようにと祝詞をあげる。
 クライマックスの3日の夜に神社を出発する御神幸行列も注目だ。大榊を先頭に、高張提灯や御神輿、御新馬など総勢200人以上に及び、笠鉾や屋台を引き連れてお旅所に向かう姿は壮観。
秩父神社では、「奉納神楽」や「宮参り」という山車のお祓い、あるいは、神事ではないが境内で「屋台歌舞伎」(国指定重要無形民俗文化財)が行われる年もある。祭り期間中は秩父神社もぜひ訪れたい。

クライマックスは団子坂曳き上げ。祭りの流れを知ろう

威勢のいい掛け声が響く、団子坂曳き上げ

  秩父夜祭はさまざまな行事が行われる。流れを知って見逃さないようにしよう。
秩父神社では、12月1日から神輿に本殿の御霊を遷す儀式など祭りに関するご神事が粛々と開始されるが、これは一般の人は見学できない。観光客が増え始めるのは、2日の午後くらいから。正午から16時30分くらいまで、屋台の曳き回しが行われる。この間、途中で屋台を止め、少女たちが日本舞踊を披露する「曳き踊り」なども行われる。2日は「宵宮(よいみや)」といって、午後6時~8時にも屋台の曳き回しが行われ、花火も打ち上げられる。
 3日になると午前9時~正午過ぎまで笠鉾と屋台の曳き回しが行われる。すれ違う時、お互いに負けないようにとお囃子の音が高まり、掛け声もいっそう大きくなる。夜に向けてしだいに祭りの雰囲気が高まっていく。午後1時~3時は屋台の上で「屋台芝居」も上演される。6時30分、いよいよ総勢200人にも及ぶ御神幸行列が秩父神社御出発。そのあとを笠鉾と屋台が進む。夜は山車にぼんぼりが灯り、いよいよ華やかさを増す。お囃子と掛け声が響き、町は熱狂に包まれる。午後8時10分ごろから9時50分にかけてが団子坂の曳き上げだ。斜度25度の急坂を曳き上げるために、曳き子たちが力を振り絞る。この間、花火の打ち上げが行われる。
 山車が揃うと、お旅所ではご神事の“斎場祭”が行われる。幕の中で非公開で行われるが、神事が終わると一般の人もお参りできる。

“祭りの華”である2基の笠鉾と4基の屋台を見てみよう

山車の上で掛け声をかける囃し手は祭りの花形

  祭りで目を引くのは、やはり笠鉾2基と屋台4基だ。金色の飾り具や極彩色の彫刻が施された姿は“動く陽明門”といわれるほど豪華絢爛で、昭和37年(1962)には国の重要有形民俗文化財に指定されている。よく見ると、それぞれに特徴がある。3日の夜、巡行の先頭を行く「中近(なかちか)笠鉾」は、最上部に榊と大幣を掲げた神々しい姿。次の「下郷(したごう)笠鉾」は白木造りで精巧な彫刻がみごとだ。この2基は、本来は屋根の上に花笠などを載せた笠鉾として運行されるが、電線が架かってしまうので屋台の姿で巡行している。端正な姿の「宮地屋台」、最も大きくて迫力のある「上町(かみまち)屋台」、重厚な造りの「中町屋台」、後幕のダルマの刺繍が人気の「本町(もとまち)屋台」と続く。彫刻や水引幕の意匠がそれぞれ違って観客を楽しませてくれる。
 山車に乗っている紅白の襦袢姿の男衆は、囃し手とよばれる祭りの花形。昼間は扇子、夜は提灯をもって「ホーリャーイ、ホーリャーイ」と掛け声をかける。

まだまだある。知って楽しい秩父夜祭のうんちく

山車のすれ違いも迫力がある。お囃子や掛け声が一段と大きくなる

  知っておくと秩父夜祭が楽しくなるうんちくがある。一つは「ぎり回し」。屋台や笠鉾は曲がり角に来ると、てこ棒で山車を持ち上げて向きを変える「ぎり回し」という方法をとる。豪快に山車が回されると、見物客から拍手が上がる。上町屋台だけはキリンという道具を使うので、見比べるのもおもしろい。
 もう一つが、秩父屋台囃子だ。秩父夜祭では、山車の華やかさとともに、常に鳴り響く小気味よいテンポの秩父屋台囃子が印象的だ。これはどこから聞こえてくるかというと、山車の下の狭いスペースに5~6人が乗って演奏している。打ち寄せる波をイメージした大太鼓、軽快な小太鼓、心浮き立つような笛や鉦の音が、祭りを盛り上げている。山車同士がすれ違う時や団子坂曳き上げの時は、お囃子がいっそう大きく鳴り響く。
 秩父は古くから絹織物の産地だった。江戸時代には祭りとともに絹の市が立ち、秩父の経済を大いに潤したという。民謡『秩父音頭』では「秋蚕(あきご)仕舞うて 麦蒔き終えて 秩父夜祭 待つばかり」と唄われる。蚕(かいこ)の世話や農作業を終えて一年を締めくくる大切な行事だった。絹織物の生産は減ったが、地元の人たちが夜祭を心待ちにする気持ちは今も昔も変わらない。

秩父夜祭の施設情報・アクセス

  秩父観光協会秩父支部 電話:0494-21-2277
http://www.chichibuji.gr.jp/
秩父市観光課  電話:0494- 25-5209
http://navi.city.chichibu.lg.jp/

車で

  練馬ICから関越道、国道140号経由82キロ、1時間35分で西武秩父駅。
12月3日は市内の小中学校の校庭、秩父ミューズパークおよび道の駅ちちぶ裏側が臨時駐車場となる(500円)

電車で

  池袋駅から西武線特急レッドアローで1時間20分の西武秩父駅下車。

写真提供:秩父市観光課、秩父市秘書広報課、秩父観光協会

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