福岡の魅力を現地から発信する旅行予約サイト

キーワードで検索
  1. 門司港グルメ レトロな港町で焼きカレーを

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

門司港グルメ レトロな港町で焼きカレーを

  かつて国際貿易港として栄えた門司港は、明治から大正期に建てられた洋館が立ち並ぶ。レトロな洋館めぐりが観光の定番だが、近年は発祥の焼きカレー、関門海峡の海の幸など門司港ならではのグルメが注目を集める。

門司港グルメの代名詞といえば、やはり「焼きカレー」だ

  海外との貿易拠点だった門司港は、さまざまな国の食文化に影響を受け、以前は多くの洋食店や喫茶店が軒を連ねていた。今も独自に進化を遂げた焼きカレーをはじめ、東洋と西洋が混在した料理が根付き、門司港らしさを感じさせる。

一方で関門海峡という豊潤な漁場に恵まれ、フグや「関門海峡たこ」などの海の幸も豊富。門司港で古くから親しまれているご当地グルメの歴史と魅力を紹介する。


◆その他のおすすめ福岡観光情報
福岡観光のおすすめ情報10選
北九州観光のおすすめ情報6選

佐藤裕史さん
(さとう ひろし)
佐藤 裕史さん

門司港グルメの達人
  門司港ホテルの営業部長。門司港を食で活性化させるために46店の飲食店で構成する「門司港グルメ会」の焼きカレー部門の実行委員長を務める。食と宿泊の視点で門司港の観光をPRするため、国内はもちろん海外に向けた活動を行っている。

達人が語る、門司港グルメの歴史と魅力

町中で「門司港焼きカレー倶楽部」公認店ののぼりがはためく

  門司港のご当地グルメといえば、まず焼きカレーを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。近年、全国的に認知されるようになった焼きカレーですが、ブームにいたるまでには門司港ホテルとして、また門司港グルメ会の一員として、さまざまな取り組みを行ってきました。

現在では門司港レトロ地区を中心に、喫茶店やレストラン、専門店など30軒以上の店で焼きカレーを味わうことができます。店によって見た目や味のこだわりが異なるので、ぜひ食べ比べてみてほしいですね。

平成10年(1998)の門司港ホテルの開業をきっかけに、“食”で門司港の魅力を伝えていこうと最初に取り組んだのは、フグでした。一般的にフグは対岸の山口県下関市のイメージがありますが、かつて門司港にはフグ料理を出す料亭が多く集まり、下関の料理人が修業に訪れていました。

下関のフグはブランド化されているため値段が高いですが、じつは門司港では、同じ関門海峡で揚がったフグでもブランドがないぶん手ごろな値段で味わえます。そんな門司港のフグを、より多くの人に知ってもらうために始めたイベントが「ふぐフェア」です。

ふぐフェアでは、老舗や専門店のフグ料理が手ごろな価格で食べられます。平成12年(2000)から毎年、フグが旬を迎える2月から3月にかけて継続して行ったことで、門司港の冬のイベントとして定着。今では“門司港でフグが食べられる”、“門司港のフグは安くておいしい”という認知度が上がってきました。

バナナの叩き売りの発祥地、門司港

海峡プラザ前にあるバナナマンの像

  次に目をつけたのがバナナです。大正後期、日本三大貿易港の一つとして発展していた門司港には台湾からバナナが輸入されており、輸送中に傷んだバナナを露店商たちが道行く人を呼びとめて安く売りさばく「叩き売り」を始めました。

これが、門司港は「バナナの叩き売り」発祥の地といわれるゆえんです。当時は高級フルーツだったバナナは時代とともに安価になり、叩き売りも廃れていきました。

しかし、今は「門司港バナナの叩き売り保存会」が叩き売りを継承するとともに、日曜と祝日を中心にJR門司港駅前などでバナナの叩き売りを行っています。同時に、バナナの加工品やグッズなども次々に開発され、門司港みやげの定番になりました。

門司港グルメの代表格「焼きカレー」

門司港のみやげ店でレトルトの焼きカレーが人気

  フグ、バナナを門司港の食として根付かせたあとに注目したのが、今や全国区でブームとなっている「焼きカレー」です。焼きカレーは、ごはんにカレー、チーズ、卵をのせてオーブンで焼いたものがスタンダードで、店によって味や見た目、具はさまざま。とくに定義はないため、フグやタコなどの海の幸をトッピングする店もあります。

もともとは、昭和30年代(1955~1964)に栄町銀天街にあった喫茶店「山田屋」が、余ったカレーをドリア風にオーブンで焼いて食べたまかない料理。好評だったため、メニューとして出したのが始まりとされています。

「焼きカレー」というネーミングと、カレーの上でチーズがとろけるビジュアルからヒット性を確信し、平成16年(2003)頃から門司港発祥のグルメとして全国に発信を始めました。最初に門司港ホテル監修の焼きカレーを九州一円のコンビニで売り出したところ、手ごたえはバッチリ。2か月間で3万食を売り上げました。

その後は各地のグルメイベントに焼きカレーを出店させ、コツコツと知名度を上げていきました。焼きカレーが注目されるようになった大きな転機は、平成23年(2011)に開催された「よこすかカレーフェスティバル」。全国から集まった28のご当地カレーのなかで、門司港の焼きカレーはグランプリを受賞。

この影響は大きく、さまざまなメディアで焼きカレーが紹介され、週末になると多くの観光客が門司港を訪れるようになりました。現在、門司港では30店以上の飲食店がバラエティーに富んだ焼きカレーを出しています。お気に入りの一皿を、ぜひ探してみてください。

門司港のご当地麺がブームの予感

和風だしにちゃんぽん麺が入る「ちゃんらー」

  門司港には、まだまだ世に知られていないグルメがたくさんあります。

「門司港のグルメといえば?」と地元の人に聞くと挙がるのが三つの麺料理です。かつて中国の大連と定期航路を結んでいた門司港には、今も多くの中国料理店があります。そこで出される人気メニューの「春雨ちゃんぽん」は、ちゃんぽんの麺を春雨に置き換えたもの。熊本県の名物「太平燕(タイピーエン)」に似ていて、門司港にある約5店の飲食店で食べることができます。

また、第二次世界大戦では門司港から多くの兵士がビルマ(現ミャンマー)に出征しました。そのうちの1人が復員後に現地の料理をもとに作ったのが「ビルマうどん」です。和風だしと複数の香辛料を使ったカレー味のうどんで、あっさりしていますが汗が出るほどの辛さがクセになります。

三つめの「ちゃんらー」は、戦後の食糧難から生まれました。うどんだしのスープにちゃんぽん麺を入れ、モヤシやネギなどをトッピングしたもので、安くてボリュームがある料理として考案された庶民の味です。

いずれの麺料理も門司港に昔からあるものですが、最近メディアで紹介される機会が増えていて焼きカレーに次ぐブームが期待されます。それぞれの誕生の歴史を知った上で食べると、新しい発見があるかもしれません。門司港グルメ会では今後もあまり知られていないグルメを世に出し、門司港の魅力として観光需要につなげていこうと考えています。

《厳選ホテル》

温ぱらユーザーが選んだ宿TOP20 ユーザー満足度ランキング

達人がおすすめする門司港グルメの名店ベスト3

各店の個性が光る焼きカレー3選

  門司港レトロ地区を中心に喫茶店やレストラン、専門店など30軒以上の店で味わうことができる焼きカレーは、見た目も味もさまざま。食べ比べが楽しい。

  • 土鍋で出す焼きカレー。ごはんはターメリックライス
  • 卓上にある自店製のスパイスをかけて辛さが調整できる
  • 焼きカレーは元祖と同じ土鍋で出す
おすすめポイント
  門司港ホテルのダイニング「ポルトーネ」の焼きカレーは、「よこすかカレーフェスティバル」でグランプリを受賞。「CAFE DINNING BEAR FRUITS(ベア フルーツ)」は平成17年(2005)に門司港の飲食店24店で開催された「第1回焼きカレー倶楽部コンテスト」で1位をとりました。「喫茶 garo」は元祖「山田屋」の味を受け継いで土鍋で出しています。

フグ料理が味わえる老舗料亭

  門司港では、下関南風泊市場に揚がったフグを1年中味わうことができる。フグの中でも最上級といわれるトラフグを出す店もあり、フグ刺しや鍋などさまざまな食べ方で堪能したい。

  • フグのおいしさを味わうなら「志げる」のフグ刺しで
  • 関門海峡で水揚げされたトラフグ料理が並ぶ
  • 店内からの眺望がいい
おすすめポイント
  いずれの店も食通に知られる有名店。料理の味はもちろんですが接客や店内の雰囲気も評判がよく、満足度が高い店です。「ふくの店 志げる」と「まんねん亀」はさまざまなフグ料理が味わえるコースが手ごろな値段からあります。「枕潮閣(チンチョウカク)」は映画『釣りバカ日誌』の撮影に使われた料亭で、目の前に関門海峡が広がる眺めは絶景です。

みやげにおすすめのバナナグッズ

  門司港はバナナの叩き売り発祥の地であることから、バナナを使った菓子やバナナをモチーフにしたグッズなどが盛りだくさん。旅の記念に、自分や家族、友人に贈りたい。

  • パッケージに描かれたバナナの叩き売りのイラストが可愛らしい
  • 店内の一角にある「栄町カフェ」では1杯400円で
おすすめポイント
  バナナの菓子といっても和風から洋風のものまでバリエーション豊富。JR門司港駅から徒歩3分ほどの海峡プラザや門司港レトロ観光物産館 港ハウスなど、門司港みやげが集まるショップで試食しながら品定めするのが楽しいですよ。

九州の宿探しなら「宿くらべ」

  • 湯布院で露天風呂が自慢の温泉旅館6選
  • 別府で泉質が自慢の温泉旅館5選
  • 指宿で食事が自慢の温泉旅館5選
編集部の視点
  たびらいの「推し宿予約」は、九州の宿泊予約プランが満載。実際に見て、泊まって調査!九州のいい宿研究会が厳選した九州の宿を目的別にご紹介。

⇒九州の推し宿予約はこちら

温ぱらユーザーが選んだ宿TOP20 ユーザー満足度ランキング

門司港の交通アクセス情報

  門司港グルメが味わえる飲食店の多くはJR門司港駅周辺に集まっているため、徒歩でめぐるのがおすすめ。駅から離れた場所に移動する場合は、タクシーだけでなく、レンタサイクルや人力車の利用も楽しい。

車(レンタカー)で

  福岡空港からJR門司港駅までは都市高速と九州自動車道を通って車で約1時間。
福岡空港からすぐの福岡都市高速空港通入口から乗り、福岡ICを経て九州自動車道へ。門司ICで降りて県道25号を約3キロ。
 ⇒福岡空港の格安レンタカーを予約できます!

電車で

  JR博多駅からJR鹿児島本線特急で40分、快速で1時間11分、または新幹線で16分の小倉駅で乗り換えて14分。博多駅から門司港駅まで直通の快速電車もあるが、便数が少ないため注意が必要。

バスツアーで

  門司港は、バスツアーでも楽しめる。バスツアーなら滞在時間がたっぷりとれるほか、官営八幡製鐵所などの観光スポットをあわせて楽むプランも。アルコール好きの人は、お酒も自由に楽しめるのでおすすめだ。
⇒【門司港】を楽しめるバスツアーを探す

達人に聞く門司港グルメのQ&A

Q 店を選ぶときのポイントは?
A 焼きカレーについては、門司港レトロ会で作成した焼きカレーMAPをJR門司港駅などで配布しています。門司港グルメ会に参加している店のみですが、各店の焼きカレーを紹介しているので店選びの参考にしてください。
Q 焼きカレー、フグなどのグルメを一度に楽しむなら?
A 焼きカレーは喫茶店や専門店、フグ料理は料亭で出すのが一般的。一部のレストランではアラカルトで食べられるところもありますが、手軽に楽しむならフグがトッピングされた焼きカレーがおすすめです。関門海峡ミュージアムにある「海峡ふくステージ」や「伽哩本舗 門司港レトロ店」などで食べることができます。
Q 予約は必要?
A 焼きカレーの人気店は、休日のランチタイムなどは行列ができる場合があります。予約ができない店もあるので、早めの時間に並んでおくと待ち時間が短くてすみます。フグ料理店などは予約なしでも入れますが、行きたい店が決まっている場合は事前の予約がおすすめです。
Q おすすめの季節は?
A 関門海峡のトラフグやカキなどの海の幸が旬を迎えるのは12月から2月。門司港ではその時期に合わせてグルメイベントを行っています。さまざまな催しがあり、楽しいですよ。寒い冬はアツアツの焼きカレーで温まるのもいいですね。また、フグ料理専門店では通年トラフグが食べられる店もあるので、時期を問わず門司港グルメが楽しめます。
福岡の宿を探す、予約する。

たびらいの「推し宿」

  たびらいの「推し宿」は、九州の宿泊予約プランが満載。九州の温泉宿を知り尽くした現地スタッフが選りすぐりの情報を紹介している。

また、希望の宿が満室表示されている場合に、スタッフが宿に直接交渉をしてくれるリクエストサービスも魅力。


⇒福岡の宿はこちらで検索

温ぱらユーザーが選んだ宿TOP20 ユーザー満足度ランキング

いざないの一枚

その他の達人指南を見る

TOTO小倉第一工場で身近な衛生陶器の製造工程を見学

産業都市北九州で、工場見学を楽しもう
港の開港と鉄道開通を機に、目覚ましい産業発展を遂げた北九州市。煉瓦造りの古い建物、巨大な工場群やものづくりの現場を見学すれば、眠っていた知的好奇心が呼び起こされ・・・

小倉城と市役所の間に延びる「小倉城歴史の道」

小倉城 歴史と文化の観光散策
“九州の玄関口”ともいわれる小倉の中心部に位置する「小倉城」。城の周辺には歴史的な文化財に加え、小倉にゆかりのある文人の足跡も多く残されている。のんびりと散策し・・・

旦過市場の北側アーケードに食い込むようにスーパー丸和が建つ

北九州市民の台所「旦過市場」 昭和レトロに誘われて
北九州市民の台所「旦過市場」をクローズアップ。昭和30年代築の長屋式の商店は、裸電球の光に照らされ、昔風情たっぷり。旦過市場は近年、県内外の観光客からも注目を集・・・

南側から見たタワーの外観。周囲は、近代的な建物が並ぶ百道地区

福岡タワー 海と街を一望する人気スポット
高さ234メートル。海浜タワーとしては日本一の高さを誇り、地上123メートルの展望台から博多湾や福岡の街を見晴らすことができる「福岡タワー」。その大パノラマは一・・・

博多の土産物コーナーには、さまざまなメーカーの明太子がずらり

辛子明太子 福岡・博多のおすすめ土産
ご当地名物は数あれど、知名度の点ではピカイチ。地元はもちろん、日本で広く愛されてやまない“ごはんのおとも” ―― それが福岡の名産、辛子明太子だ。

石畳の美しさが際立つ「酢屋の坂」

杵築 江戸時代の歴史と文化が息づく城下町
大分市と別府湾を挟み国東半島の南端部に位置する杵築市。豊かな自然と歴史的な城下町の風景を残すこの街は、日本国内のみならず海外からも多くの観光客が足を運んでいる。

「21世紀に残したい日本の風景百選」に選ばれた別府の湯煙

別府温泉 世界に名だたる“温泉天国”
日本一の湧出量、世界でも第2位を誇る別府温泉。全11種類に分類される泉質のうち、なんと10種類を有している。情緒あふれる温泉街の雰囲気も人気のポイントだ。その魅・・・

青い海と白い砂浜が美しい糸島

糸島観光でスローバケーションを満喫
福岡市街から車で30分ほどの「糸島(いとしま)」は、のどかな田園風景やマリンブルーの海が広がる自然豊かな観光地。自然に囲まれたドライブや、地元の産物を使ったグル・・・

公設民営の劇場「博多座」

博多座で初めての歌舞伎見物を
芝居見物、とりわけ日本伝統の歌舞伎見物となれば、映画を見るのとはわけが違う。“知識もなければマナーも知らず、なにしろ敷居が高い”と不安になる人は多い。だからこそ・・・