大分県の地理・自然

大分県の位置や自然、産業をまとめて紹介

大分県は九州地方の北東部に位置し、面積は約6340平方キロで全国22位の大きさ。これは、群馬県とほぼ同じ面積。人口は117万1000人余りで、全国33位。全体的に気候は温暖だが、内陸部の冬は激しく雪が降る日もある。東京と大分の距離は約790キロで、東京‐室蘭(北海道)間とほぼ同じ。県庁所在地の大分市をはじめ、別府市や宇佐市、臼杵市、佐伯市など人口の多い都市は、豊後水道に臨んでいる。

大分県の基本データ

くじゅう連山

北東部は、中央に標高720メートルの両子山(ふたごさん)がそびえ、“九州のこぶ”といわれる国東半島が瀬戸内海に突き出し、北西部は英彦山系、西部は九重連山、北部は祖母山系の山々が連なっている。四国と対峙する東部は、豊後水道に沿ってリアス式海岸が続き、大分からは神戸、別府からは大阪、臼杵や佐伯からは四国への航路がそれぞれ延びている。佐賀関半島の突端から四国の佐田岬までは、豊予海峡(ほうよかいきょう)を挟んで約12キロの至近距離。大分平野をはじめ中津や佐伯などの平野部も多く、また内陸部には日田や由布院、玖珠(くす)、竹田などの盆地も見られる。大分県は複雑な地形からトンネルの数が494本と日本一。

大分県のデータ

■面積 約6340平方キロ
■人口 約117万1000人
■県の木 ブンゴウメ
■県の花 ブンゴウメの花
■県の鳥 メジロ

大分県面積比較

北海道(全国1位) 8万3457平方キロ
岩手県(全国2位) 1万5279平方キロ
大分県(全国22位) 6340平方キロ
香川県(全国47位) 1876平方キロ

大分県の自然

高崎山自然動物園の野生の猿

西部の九重連山は九州の屋根といわれ、標高1700メートルの峰が10座、1000メートル以上が40座あり、標高1791メートルの中岳は九州で最も高い。宮崎県と熊本県の三県にまたがる祖母山は、中岳に次ぐ標高1756メートルの美しい三角峰。どちらも日本百名山に選ばれている。大分県の森林面積は、県土の72%にあたる約45万4000ヘクタール。そのうち人工林が53%、天然林が38%で、人工林はほとんどをスギやヒノキなどの針葉樹が占める。日田杉は特に有名だ。天然林は大部分を広葉樹が占めている。別府湾に近い標高628メートルの高崎山は、野生ザルの棲息地でもある。約1200匹のニホンザルが、A群、B群、C群の3グループに分かれて行動するが、これらの野生ザルを餌づけして昭和28年(1953)に「高崎自然動物園」が開園した。サルたちは国の天然記念物に指定されている。

大分県の自然公園
中津市の深耶馬溪

県内には国立公園が2カ所、国定公園が3カ所、県立公園が5カ所ある。大分県は瀬戸内海を中心とした瀬戸内海国立公園の最西端に位置し、断崖など各種地形地質の構造が見られる「姫島」や、仏教文化遺跡が残る「両子・文殊地区」、野生ザルが棲息する「高崎山」などが含まれる。「阿蘇くじゅう国立公園」では、阿蘇火山一帯と、ミヤマキリシマなどの高山植物に恵まれた九重連山、その山麓に久住や飯田などの高原が広がる。「祖母傾国定公園」は、モミやツガ、ブナなどの針広混交の原生林として、西日本に残された唯一の秘境といわれ、県立自然公園にも指定されている。「日豊海岸国定公園」は、佐賀関半島から宮崎県の美々津海岸まで、海の景観にすぐれている。「耶馬日田彦山国定公園」は渓谷美と河川美などが見どころ。「国東半島県立自然公園」には、熊野磨崖仏や国東塔(くにさきとう)などの六郷満山(ろくごうまんざん)にまつわる多くの文化財が点在している。これらのほかにも、豊後水道と神角寺芹川、津江山系の県立自然公園がある。

大分県の島
姫島

国東半島の沖合に浮かぶ面積約6.9平方キロの「姫島」をはじめ、大分県には109の島があり、そのうち有人島は10カ所。伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が「国生み」の際、男島の大島を生み、次に女島である姫島を生んだという伝説が残る。独特なキツネの化粧とユーモラスな動きで知られる「キツネ踊り」は、姫島に古くから伝わる郷土芸能。また、大島は亜熱帯植物の宝庫で、樹齢400年を超えるアコウの大樹は、大分県の天然記念物に指定されている。そのほか、「保戸島」はマグロ船の基地としてにぎわい、「大入島」はちりめんやいりこで全国的に有名。「深島」は日本のサンゴの北限地になっており、「屋形島」は赤や紫、黄色など鮮やかな殻が特徴の緋扇貝(ひおうぎがい)の特産地として知られる。

大分県の温泉地
豊後国風土記に「赤池」と記された日本最古の天然地獄、血の池地獄

県内16市町村で温泉が湧き、源泉数は4411。温泉の湧出量は毎分約28万5600リットルで、日本一。温泉地の数は62カ所で、「別府温泉」が全国的に知られている。この別府温泉とは、別府と浜脇、観海寺、堀田、明礬(みょうばん)、鉄輪(かんなわ)、柴石、亀川の「別府八湯」から構成される温泉地の総称。別府温泉の発祥といわれているのは「浜脇温泉」で、鎌倉時代初期には朝見八幡が創立され、江戸時代には港町や温泉町、門前町、陸海交通の要衝などとして急速に発展した。「鉄輪温泉」には独特の風情があり、温泉地のあちこちから湯煙が立ち上る風景は別府を象徴する景観となっている。鎌倉時代に開湯した「観海寺温泉」には、別府を代表する大型リゾートホテルが並び、八湯の中でも見晴らしの良さで知られる。 別府市の西、由布岳の山麓に湧くのは、「由布院温泉」だ。標高480メートルの高地にあり、夏は涼しく避暑に向いており、“九州の軽井沢”と呼ばれることもある。「湯平温泉(ゆのたいらおんせん)」の温泉街には石畳の急な坂道が延び、その両側に旅館が軒を連ねる。また、九州でも最も標高が高い場所に湧くのは、九重連山中岳の北にある「法華院温泉(ほっけいんおんせん)」。三俣山と大船山の鞍部、標高1303メートルの坊ガツルに位置し、宿は山荘が一軒。世俗から隔絶された静寂境で、テレビもない。

今、この宿、見られてます

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