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大分県の文化と名産品

大分県では、石造物や磨崖仏(自然の岩に造られた大仏)、石橋など、“石の文化”が栄えた。特に「臼杵磨崖仏(うすきまがいぶつ)」は、全国で唯一国宝となっている磨崖仏だ。ほかにも石造物として、「財前家宝塔」や「虹澗橋(こうかんきょう)」などがある。日田や天ヶ瀬には、「大野楽(おおのがく)」や「烏宿太鼓(うしゅくだいこ)」、「豆生野神楽(まみゅうのかぐら)」などの芸能が伝わり、また中津や耶馬溪、宇佐にも「ゆたて神楽」や「所小野神楽(ところのかぐら)」、「山路踊り」などが伝承されている。県土の72%が森林のため、昔から林業が発達。中でも“日本三大美林”に数えられる日田杉は、江戸時代に代官が杉の挿し木を奨励したことに始まり、戦後から高度成長期にかけて造林が施された。別府湾や日本三大干潟の豊前海岸、リアス式海岸などの特性を生かした海産物も豊かで、クルマエビやノリ、カキ、豊の活ブリなどの養殖が行われている。「城下カレイ」や「関サバ」、「関アジ」などのブランド海産物があるほか、カボスや乾シイタケの生産量も日本一を誇る。

伝統・風習・行事

ケベス祭り
岩倉社のケベス祭り

「ケベス祭り」は、国東市の岩倉社で毎年10月14日に行われる伝統的な火祭り。夜になると境内に炎が焚かれ、それを白装束のトウバが守る。そこへ奇怪な面をつけたケベスが現われて、炎に棒を突っ込もうとする。何度となく争いが繰り返され、最後にはケベスが勝利。ケベスが火のついた棒を持って境内を走る際に、その火の粉を浴びると無病息災が叶うといわれる。ケベスの呼称の由来や祭りの起源は不明。国の選択無形民俗文化財。

若宮八幡裸祭り
 
若宮八幡裸祭り

豊後高田市の若宮八幡神社に伝わる「若宮八万裸祭り」は、“日本三大裸祭り”の一つ。900年以上の歴史を持つ豊作に感謝する祭りで、12月5日~12月7日に開催される。最大の見どころは初日の夜、締め込み姿の男たちが、みこしを担いで川に入り対岸へと渡る御神幸。長さ16メートル、重さ5トンもの大たいまつは世界一ともいわれ、みこしの行く先を照らす。特設の水上ステージの和太鼓と、男たちの“ワッショイ、ワッショイ”の掛け声が鳴り響く。最終日には再びみこしが川を渡り、若宮八幡神社へと戻される。

日田祇園祭
日田祗園祭

約300年続く日田の伝統行事、「日田祇園祭」。豪華絢爛な8基の山鉾(やまほこ)が、祇園ばやしの音と共に竹田や豆田などを巡行し、病気や風水害をはらい安泰を祈願する。夜になると各山鉾にちょうちんが灯され、昼間とは違う表情で町を練り歩く。開催は7月20日を過ぎた土・日曜。開催前の7月中旬からは、日田駅前に8基の山鉾が並ぶ「日田祇園山鉾集団顔見世」も行われる。

芸能・工芸・美術・建物

ゆたて神楽
ゆたて神楽

“ゆたて(湯立)”とは、釜で煮えたぎらせた湯を使って神事を執り行い、無病息災や五穀豊穣を願うとともに、その年の吉兆を占う神楽形式の一つ。竹田市の荻神社で毎年4月26日に奉納される「ゆたて神楽」は、古代の裁判「盟神探湯(くかたち)」が儀式化したもの。神楽では、天狗の面をつけた「猿田彦命」や狩衣装をまとった「手引き」、荒神杖を持った「ゆたて荒神」らが舞いを披露する。舞いながら境内に立てた御幣(ごへい)を次々と引き抜き、それを参詣者に授与する。この御幣を受け取った人は、家内安全や無病息災のお守りにするという、奈良時代から続く伝統芸能だ。

細口鞍馬流棒術
細口鞍馬流棒術/写真提供・豊後大野市教育委員会

豊後大野市の西寒田神社(ささむたじんじゃ)に残る民俗芸能、「細口鞍馬流棒術」。江戸時代の中期に、農民が生活用具を利用して護身術としたのが起源で、それが発展したものだ。農民は当時、武術を習うことを許されておらず、窮余の策として、ほかの芸能とともに神社に奉納し、伝承されるようになった。10月の第3日曜に、西寒田神社をはじめ市内各神社の例大祭などで棒術が披露される。

別府竹細工
竹細工

景行天皇が九州熊襲(くまそ)征伐の帰途で別府に立ち寄った際、供の者が良質の篠竹を発見し、ざるを作ったことが起源とされる伝統的工芸品、「別府竹細工」。製作が本格的に開始されたのは室町時代からで、当時は行商用のかごが主体だった。江戸時代になると別府の温泉の名が全国に知れわたり、湯治客が滞在中に使う飯籠や米あげざるなど、生活用品として広まるとともに、土産物としても人気が高まった。現在は花器や果物などを入れる盛りかご、食卓小物など、3000種類近くが作られている。

大分県の名産品

農産物

カボス
日本一の生産量を誇る「カボス」

「カボス」は古くから臼杵(うすき)や竹田、大野、豊後高田など、大分県の各地で植栽されてきた特産品。江戸時代に宗源という医師が京都から持ち帰った苗木を植えたのが起源とされ、臼杵市内には樹齢200年前後の古木が残されている。旬は8月下旬から10月で、この時期は果汁の質や風味が豊かになる。年間の生産量は6430トンで日本一(2位は愛媛県の137トン)。1位の大分県では、2位の愛媛県の約47倍の量を生産している。

シイタケ
国内生産量の48%を占める大分県の「シイタケ」

大分県はシイタケ栽培の発祥の地といわれ、シイタケの年間生産量は約1800トン。国内生産量の48%を占め、日本一となっている。原木にはクヌギを使用し、県内には4万7000ヘクタールのクヌギ林があり、全国一のクヌギの原木を有する。良質で肉厚、香りが良く、全国乾椎茸品評会でも45回以上の団体優勝を遂げるなど、品質の高さが認められている。

サフラン
サフランご飯

サフランは地中海沿岸の原産で、淡い紫色の花びらを持つアヤメ科の植物。竹田市は全国生産量の80%以上を占めている。栽培の始まりは、明治36年(1903)に竹田に住む吉良文平が神奈川県から球根を譲り受けたことに端を発する。当初は、病気や植える場所で苦労を重ねたが、放っておいた球根に花が咲いているのを見て、室内での開花方法を考案したという。竹田産のサフランは、この独特な栽培方法で育てられ、品質の高さは海外でも知られるように。主に生薬や料理の着色に用いられている。

海産物

城下カレイ
城下カレイ

国東半島の南の付け根に位置する日出町(ひじまち)の特産品「城下カレイ」は、日出城址の南側、別府湾に真水が湧く海底に棲息するマコガレイのこと。城址の下の海中から獲れるので、この名が付いた。かつて庶民は口にすることができなかった高級魚で、江戸時代には参勤交代の際、将軍家へ干物を献上された。うるう年には端午の節句に間に合うよう、生きたカレイを江戸まで運んだという。清水が湧く海底に棲息するため、くさみがなく、形が丸々として、頭部が比較的小さい。肉質がやわらかく色が純白なので、刺身に向いている。

 
関サバ・関アジ
関サバ、関アジ

佐賀関半島沖、豊予海峡は、狭いことから外海と瀬戸内海の異質な海水が激しくぶつかり合う。そのため豊富なプランクトンが発生し、多くの魚が棲息する海域だ。この漁場で獲れるマサバとマアジは、漁師が一本釣りにし、生簀で泳ぐサバとアジを見て値段を決める“面買い(つらがい)”で取り引きされたものだけを、「関サバ」、「関アジ」と呼ぶ。身がよく締まり、それでいて口の中でとろけるような味わいは活き造りに向き、タイやヒラメに勝るともいわれる。

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