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長崎観光情報

長崎県の文化と名産品

鎖国時代には、対外貿易の唯一の拠点であった歴史的背景から、長崎県は西洋や中国などの影響を受けた独特な文化を形づくっている。長崎市街の大浦付近に残る洋館や石畳、平戸島や五島列島にも築かれたカトリック教会など、県内の随所に日本文化と海外文化の融合が見られる。長崎奉行がキリシタン信仰を圧倒するために始めたという「長崎くんち」や、中国から伝わった競漕用船「ペーロン」などは、現在でも長崎の行事として受け継がれている。
食文化では、遣唐使船の時代に大陸からもたらされた「五島手延うどん」、江戸初期に中国から伝わった「卓袱料理(しっぽくりょうり)」、明治時代に長崎市内の中華料理店が中国人留学生のために考案した「長崎ちゃんぽん」や「皿うどん」などがある。
⇒達人コラム「長崎ちゃんぽん 発祥からおすすめ情報まで」
また、長崎県は漁業が盛んで、水揚げされる魚の種類数は日本一、漁獲高も上位を占める。長崎に入港したジャカルタからの船に積まれていたイモが“ジャガタライモ”と呼ばれるようになり、後にこれが変化してジャガイモと呼ばれるようになった。ジャガイモの収穫量も多い。

伝統・風習・行事

長崎ペーロン
長崎ペーロン選手権大会

“ペーロン”とは、白龍の中国読み“パイロン”がなまったもの。「長崎ペーロン」は紀元前300年ごろの中国の戦国時代の政治家・屈原(くつげん)の霊を弔うために、人民がちまきを作って川に投げ、龍船(白龍)で競漕したのが起源とされる。長崎にペーロンが伝わったのは明暦元年(1655)。長崎在留の唐人たちが、荒れた海を鎮めようと艀船(はしけぶね)を集め、長崎港で競漕したことに始まる。現在は長崎の夏の伝統行事として、7月下旬に「長崎ペーロン選手権大会」が開催されている。長さ約14メートルの船に26人の漕ぎ手が乗り、太鼓とドラの拍子に合わせて往復1150メートルを競漕する。

チャンココ
 
チャンココ

頭に紅白の布を垂らした花笠をかぶり、腰みのをつけて“オーオモーオンデーオニヤミヨーデー”と唱えながら舞う念仏踊り「チャンココ」は、約800年前から福江島に伝わるもの。“チャン”は鉦(かね)の音、“ココ”は太鼓の縁(へり)を叩く音といわれ、毎年8月13日~8月15日に福江島各地で開催される。踊り手が円陣をつくり太鼓を叩きながら踊る光景は、南方系の民俗的な踊りを彷彿とさせる。

長崎くんち
長崎くんちの「龍踊」

長崎市にある諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」は、10月7日~10月9日に行われる。寛永11年(1634)に二人の遊女が、諏訪神社の神前に謡曲「小舞」を奉納したことが起源。祭りのハイライトは8日の奉納踊りで、唐人服を着た玉使いと龍使いが長さ20メートルの龍をドラの音に合わせてくねり躍らせる「龍踊(じゃおどり)」や、潮を高く吹き上げる「鯨の潮吹き」などが夜遅くまで繰り広げられる。踊りには、ポルトガルやオランダ、中国などの文化の風合いが残っている。国の重要無形民俗文化財。

芸能・工芸・美術・建物

三川内焼(みかわちやき)
三川内焼

朝鮮出兵の際、平戸藩主・松浦鎮信(まつうらしげのぶ)に同行して日本に渡った朝鮮の陶工・巨関(こせき)が平戸島で焼いた陶磁器・平戸焼が起源。巨関は寛永14年(1622)、陶土がなくなったことから現在の佐世保市三河内(みかわち)に移って制作を続けたため、「三川内焼」と呼ばれるようになった。現在、佐世保に16ほどの窯元があり、天草陶石を使った白磁に藍色で絵付けされたものが三河内焼の代表とされる。   

長崎べっ甲
長崎べっ甲

べっ甲とは、亜熱帯の海に棲息する玳瑁(たいまい)という亀の甲羅。長崎にべっ甲が伝わったのはポルトガル人が来日した16世紀で、以降、長崎を中心にべっ甲細工の技術が全国に広まった。原料となる亀は、鶴とともに長寿のめでたいものとされ、櫛(くし)や箸(はし)などが各地の大名たちに愛用された。長崎には創業300年以上のべっ甲店があり、カフスボタンやループタイ、靴ベラ、ネックレス、かんざし、イヤリングなど、さまざまなべっ甲細工が製造されている。

洋館
旧グラバー住宅とチューリップ

安政6年(1859)、下田と箱館、横浜に次いで長崎が開港すると、大浦付近にイギリスやロシアなどの外国人居留地が造られ、幕末から明治にかけて多くの洋館が建てられた。市内には「旧香港上海銀行長崎支店」や、ロシア商人が建てた木造2階建ての洋館「南山手乙29番館」、赤レンガの「バイザン清涼飲料工場」などが残されている。長崎港を見下ろす南山手の「グラバー園」には、文久3年(1863)に建てられた現存する日本最古の木造洋風建築の「旧グラバー住宅」に加えて、長崎に残る石造りの洋風住宅の中では最大の「旧オルト住宅」、日本初の西洋料理レストラン「旧自由亭」など9棟が移築されている。
⇒達人コラム「グラバー園 長崎港を望む洋館群を訪ねて」

長崎県の名産品

農産物

長崎びわ
長崎びわの代表的な品種「茂木」

ビワの国内の年間収穫量は3570トンだが、そのうち長崎県は約29%にあたる1050トンを占めており、全国で1位(平成27年)。長崎びわは、「茂木」と「長崎早生」、「福原早生」(商品名は「長崎甘香(ながさきあまか)」)、「なつたより」、「涼風」の各品種の総称で、栽培は江戸時代から続いている。そんな長崎びわを代表する品種が茂木種で、酸味の少なさと味の良さが特徴。平均的な重さが80グラムと大ぶりな長崎甘香は、糖度が12~13度と高い。さらに糖度が高いのが涼風で、平均で13.3度。なつたよりの特徴は、ジューシーさととろけるような食感。

ジャガイモ
長崎のジャガイモ収穫量は、北海道に次ぐ全国2位

長崎県では、春と秋の年2回でジャガイモが収穫され、収穫量は北海道に次ぐ全国2位(平成24年)。長崎生まれのジャガイモは、「デジマ」と「ニシユタカ」、「アイノアカ」、「普賢丸」の4種類。デシマは煮くずれしにくく、肉ジャガや粉ふきイモに向いている。ニシユタカは肉質が硬く、おでんや揚げジャガ向き。煮物に適しているのは、肉質がやわらかく味がしみやすいアイノアカだ。グラタンやピザには、普賢丸が適している。

海産物

長崎三大ブランドアジ
長崎三大ブランドアジの一つ、「野母あじ」

全国のアジの漁獲高は約15万7900トンで、そのうち長崎県は30%ほど(4万6700トン)ほどを占め、全国1位(平成24年)。長崎市の「ごんあじ」と「野母んあじ」、松浦市の「旬あじ」は、“長崎三大ブランドアジ”といわれている。特に松浦市はアジの水揚げ高日本一を誇り、4月~8月にかけて五島灘海域で獲れる100グラム以上のものが旬あじと呼ばれる。同じく五島灘に生息し、体が黄金色に輝く250グラム以上のアジが、ごんあじ。野母崎の樺島沖で一本釣りされる全長26センチ・重さ300~500グラムのものが野母んあじ。

 
有明ガネ
塩ゆでで食べる「有明ガネ」

“ガネ”とは、島原の方言で“カニ”のこと。「有明ガネ」はワタリガニの一種で、オスの旬が7月~9月、卵をもったメスの旬は11月~4月。身がぎゅっと詰まっていて甘みと風味があり、塩ゆでで食べるのが一般的。島原市有明町では、秋になると「有明ガネまつり」が行われ、ガネのみそ汁が味わえるほか、ガネの販売やアジの詰め放題、生簀釣り大会などが行われる。

 
九十九島のカキ
九十九島の海域ではカキの養殖が盛ん

大小208の島々からなる九十九島の海域では、カキの養殖が盛ん。海の近くまで山が迫る地形は、カキの餌となる植物性プランクトンを育む。九十九島のカキは、小ぶりだが味が濃厚で、殻いっぱいに身が詰まっている。また、夏が旬の大ぶりな岩ガキも養殖されている。11月~12月ごろの土・日曜と祝日には、九十九島パールシーリゾートの広場に焼き台400、席1600が設けられる「九十九島かき食うカキ祭り」が開催される。また、冬には有明海に面した小長井町の沿岸に、有明海産の大きなカキを扱う多くのかき小屋が出現する。