熊本県の地理・自然

熊本県の位置や自然、産業をまとめて紹介

熊本県は九州地方のほぼ中央に位置し、面積は約7405平方キロ。これは香港の7倍余り、イギリスの北アイルランドの半分ほどの広さに相当する。東京までの直線距離は約900キロ。韓国のソウルへは630キロ余りで、名古屋までの直線距離とほぼ同じ。また、九州にある七つの県のうち、熊本県が接しているのは福岡と大分、宮崎、鹿児島の4県で、九州ではもっとも多く他県と接している。豊富な水に恵まれ、白川水源、池山水源、菊池水源、轟水源の4カ所は、環境庁の「名水百選」に選ばれている。特に熊本市の水道の水は100%地下水で、人口50万以上の都市としては日本で唯一だ。

熊本県の基本データ

天草パールライン

熊本県は東西に143キロ、南北に127キロの距離があり、面積は約7405平方キロで全国15位。北は福岡県、東は大分県と宮崎県、南は鹿児島県と接し、西は有明海と八代海に面している。平野が広がる北西部には、県都の熊本市がある。県内を九州新幹線鹿児島ルートが通り、新幹線駅は「新玉名」、「熊本」、「新八代」、「新水俣」の四つ。熊本市の南西には宇土半島(うとはんとう)が突き出しており、天草上島(あまくさかみじま)と天草下島(あまくさしもじま)へは「天草五橋」が架かる“天草パールライン”と松島有料道路によって結ばれている。九州のほぼ中央部にあたる熊本県北東部には、阿蘇山がそびえている。阿蘇山は、標高1592メートルの「高岳」を主峰に、「中岳」、「烏帽子岳」、「杵島岳(きじまだけ)」、「根子岳(ねこだけ)」の“阿蘇五岳”の総称。

熊本県のデータ

■面積 約7405平方キロ
■人口 約179万4200人
■県の木 クスノキ
■県の花 リンドウ
■県の鳥 ヒバリ

熊本県面積比較

北海道(全国1位) 8万3457平方キロ
岩手県(全国2位) 1万5279平方キロ
熊本県(全国15位) 7405平方キロ
香川県(全国47位) 1876平方キロ

熊本県の自然

大観峰から見た阿蘇谷

熊本県の北西部は比較的穏やかな山地で、北東部には標高1700メートル級の峰々が続く九重連山(くじゅうれんざん)が横たわる。その南には、標高1000メートル級の山々が連なる。随所に深い谷が刻まれ、渓谷美が見事。8月下旬~9月上旬には、八代海の海上に漁火を光源とした蜃気楼の一種、「不知火(しらぬい)」が現われる。阿蘇山のカルデラは世界有数の規模を誇り、そこにはJR豊肥本線と南阿蘇鉄道が敷かれ、約5万人が生活している。まら熊本県では、阿蘇火砕流堆積物や砂岩層、砥川溶岩、新期火山灰などの地層が地下水の浸透と貯留に役立ち、地下水が豊富に湧いている。県内11市町村の生活用水のほぼ100%を地下水でまかなっており、これは全国的にも珍しいケースだ。森林面積は県面積の61%にあたる約4523平方キロ。自然公園は、県面積の21%(1556平方キロ余り)を占める。

熊本県の自然公園
阿蘇山の根子岳

熊本県には国立公園と国定公園が各2カ所、県立自然公園は7カ所ある。そのうち最も面積が大きいのは、雄大な阿蘇山と九重火山群から成る「阿蘇くじゅう国立公園」だ。山々にはミヤマキリシマの群落が、裾野には広々とした草原地帯が広がる。長崎県の雲仙岳を含む「雲仙天草国立公園」は、熊本・鹿児島両県の西海岸に見られる多島美など、火山と海洋景観から構成されている。熊本と宮崎の県境にある「九州中央山地国定公園」は、国見岳や市房山など標高1000メートル以上の山稜が重なり合い、V字型の谷が刻まれる深山幽谷地帯だ。熊本市西方にそびえる標高665メートルの金峰山(きんぽうさん)を中心とするのが「金峰山県立自然公園」で、山頂からは有明海や雲仙岳、阿蘇山などが見渡せる。八代市の東、標高1739メートルの国見岳を中心に広がるのが、「五木五家荘県立自然公園」だ。豊かな森と深い渓谷が刻まれ、「五木の子守唄」や「平家落人伝説」などが伝わる。

熊本県の島
天草パールラインの夕日

熊本県には有人島18を含む178の島がある。最も大きい島は、面積約574平方メートルの「天草下島」で、その大きさは全国6位(1位は沖縄本島)。かつてはキリシタンの島として知られ、近年はイルカウォッチングで知られる。次いで大きいのは瀬戸大橋でつながる「天草上島」で、北は島原湾、南は八代海に臨み、標高116メートルの高舞登山(たかぶとやま)などからは多島美が望める。天草の入り口に浮かぶ「大矢野島」は天草四郎生誕の地で、島内には島原の乱で討死した天草四郎をテーマにした「天草四郎メモリアルホール」がある。江戸時代に塩田が開かれたというのが大矢野島の東、九州本土と橋で結ばれた「戸馳島(とばせじま)」だ。柑橘類の栽培やクルマエビの養殖が行われている。平成9年(1997)に白亜紀の地層から恐竜の化石が発見されのが、天草下島の本渡港から定期船で40分の位置にある「御所浦島」だ。標高442メートルの烏峠展望台(からすとうげてんぼうだい)からは360度の大パノラマが楽しめる。

熊本県の温泉地
黒川温泉

県内には54カ所の温泉地があり、古湯が多い。近年、人気を集める「黒川温泉」は、標高1787メートルの久住山西麓の谷間に湧き、開湯は江戸中期。田の原川(たのはるがわ)沿いに風情あるたたずまいの旅館が点在し、温泉手形や自然を取り入れた露天風呂、洞窟風呂などが特徴となっている。また、平安時代の後期から湧き続けているのが、県北西部にある「山鹿温泉」。“山鹿千軒たらいなし”とうたわれるほど湯量が豊富だ。熊本と大分の県境に近い杖立温泉は、1700年前に、応神天皇(おうじんてんのう)が筑紫国で生まれた際、産湯としたのが開湯と伝わる湯。八代海に面した「日奈久温泉(ひなぐおんせん)」は応永16年(1409)の開湯で、江戸時代には熊本藩の藩営温泉となり、藩主専用の御前湯が設けられた。熊本市北西の「玉名温泉」は約1300年前に、天草の「下田温泉」は700年ほど前、水俣市の「鶴温泉」は平家の落人が発見したといわれ、とにかく歴史ある温泉地が多い。

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