鹿児島県の気候

平均気温や降水量など

鹿児島県は日本の西南部にあり、南北に約600キロの長さがあるため、北部と南部では気候が大きく異なる。九州本土の県北部にある伊佐市の1月の最低平均気温は氷点下1.2℃で、山形県の酒田市とほぼ同じ。県南部にある指宿市の1月の最低平均気温は8.6℃で、伊佐市よりも10℃近く高い。県全体では温帯と亜熱帯の気候を有するが、九州最高峰の峰々が連なる屋久島には冷温帯の一面もあり、山岳部では毎年のように積雪がある。また鹿児島市は、九州7県の県庁所在地ではもっとも寒く、積雪も比較的多い。逆に奄美地方は、南日本気候に属するほど暖かい。

気温

鹿児島市の夏の平均気温は28.3℃だが、最高気温は32℃前後の真夏日がほとんど。7月中旬から8月下旬まで熱帯夜が続く。鹿児島市より南に位置する指宿市は、平均気温が鹿児島市とほぼ同じだが、熱帯夜は少ない。離島の屋久島は平均気温が27℃と低く、最高気温は30℃前後。さらに南下した位置にある奄美大島の平均気温は28.6℃で、最高気温は32℃前後。奄美大島では6月下旬から9月上旬までは熱帯夜が続く。1月と2月の鹿児島市の平均気温は約9℃で、指宿市もほほ同じだが、屋久島は12℃となり、奄美大島ではさらに高い15℃となっている。鹿児島市の同月の平均最高気温は13℃だが、奄美大島では18℃もある。平均最低気温は、鹿児島市で5℃前後であるのに対し、奄美大島は12~13℃と暖かい。

年間平均気温

鹿児島・指宿・奄美大島の三つの地域と、札幌・東京・那覇の年間平均気温を比較した。鹿児島市の1月~2月は東京より平均で3~4℃高く、同じ時期の札幌とは12.5℃の差がある。同時期の那覇の平均は17℃で、鹿児島市よりも7~8℃高い。同月の奄美大島は、東京よりも約10℃高く、札幌とは18℃の差があるが、那覇との差は約2℃。また夏は、鹿児島市が東京より2.5℃高く、札幌よりも7℃高く、那覇とはほぼ同じ。奄美大島は東京より2.5℃高く、札幌よりも6~8℃高く、那覇とはほぼ同じ。

鹿児島県主要都市と各地の年間平均気温

鹿児島県主要都市と各地の年間平均気温

降水量

鹿児島県は全体的に降水量が多く、各地の年間降水量は2000ミリを超える。鹿児島県の年間平均降水量は約2266ミリで、全国6位(1位は高知県の2548ミリ、全国平均は1611ミリ)。梅雨の影響で6月と7月に降水量が多いが、屋久島は7月だけで約774ミリの雨が降り、年間降水量は4477ミリと日本で最も多い。奄美大島では3月から10月まで、毎月200ミリ以上の降雨がある。

鹿児島県主要都市と各地の年間降水量

鹿児島県主要都市と各地の年間降水量

作家の林芙美子が小説『浮雲』に「屋久島はひと月に35日雨が降る」と綴ったように、屋久島の降水量は多く、全国平均の2.7倍に達する。その理由は、付近の暖流である黒潮の影響を受け、多くの水分を含んだ雲が島の中央に連なる山々にぶつかり、急激に冷やされるためとされる。山岳部では年間8000~1万ミリの降雨がある。また、奄美群島やトカラ列島は、夏から秋にかけて台風の影響で降水量が増す。県内の三地域の年間降水量は札幌・東京・那覇のどこよりも多く、鹿児島市では札幌の約2倍の雨が降る。

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