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鹿児島観光情報

鹿児島県の文化と名産品

南に位置する鹿児島県には琉球文化が見られ、アラセツやシバヤなど沖縄言葉を思わせる民俗芸能が受け継がれている。食文化も琉球との関わりが深く、さつま揚げは魚のすり身を油で揚げた琉球料理の「チキアーギ」が薩摩に伝わったもので、鹿児島では「つけあげ」と呼ばれている。島々では、沖縄の黒糖を用いた焼酎作りも盛んだ。また、日本一の生産量を誇るサツマイモは、宝永2年(1705)に薩摩国の前田利右衛門が琉球から唐イモを持ち帰り、自ら栽培方法を見出して薩摩に広めたという説がある。県内ではサツマイモを使用したイモ焼酎の製造が多い。一般的にイモ焼酎は、イモのほか麹(こうじ)には米を用いるが、平成9年(1997)、麹にもイモを使った初のイモ100%焼酎が県内の酒造メーカーから発売され、業界の注目を集めた。鹿児島県は日本有数の農業県で、総産出額は全国4位、九州では1位を誇る。

伝統・風習・行事

曽我どんの傘焼き
鹿児島の三大行事の一つ、曽我どんの傘焼き

毎年7月第3日曜、鹿児島市内を流れる甲突川(こうつきがわ)河畔で行われる鹿児島の三大行事の一つ。祭りの由来は建久4年(1193)、曽我兄弟が雨の中、富士の裾野で父の仇討をする際、持参した傘を松明(たいまつ)の代わりに燃やして夜討したことに因む。約6メートルの高さに積み上げられた500本余りの和傘に火が入ると勢いよく燃え上がり、炎が夏の夜空を染めるとともに、燃え盛る炎のもと剣舞などが披露される。

秋名アラセツ
 
海の神に豊作を祈願する平瀬マンカイの様子

奄美大島の龍郷町秋名(あきな)に伝わる五穀豊穣の感謝と、来年の豊作を祈願する祭り。アラセツとは、漢字で「新節」と書き、収穫を終えて迎える1年の節目の日を意味し、本土の正月にあたる。祭事は1日2回実施され、明け方は山の中腹に建てた片流れ屋根のショチョガマの上で、田の神に健康や豊作を祈願。夕方は満潮に合わせ、一つの岩に白装束の女性5人、もう一つの岩に女性4人と男性3人が登り、海の神に豊作を祈願する平瀬マンカイが行われる。祭りは那覇世(なはんゆ)の時代(13~17世紀)の、奄美群島が首里王府の統治下にあったころから受け継がれ、毎年旧暦8月丙の日に開催される。

川内大綱引き
日本一の綱引き「川内大綱引き」

毎年9月22日に薩摩川内市で開かれる、長さ365メートル、重さ約7トンという日本一の綱引き。祭りは慶長5年(1600)、島津義弘が関ヶ原の戦いに出征する兵士たちの士気を高めるために行ったのが起源とされる。綱引きは攻撃を指揮する「太鼓隊」と綱を引く「引き隊」、相手陣営の大勢を崩す「押し隊」、形勢が不利になった場合に綱の最後尾にある輪差(わさ)をダン木に掛ける「ワサ係」の4部隊で構成される。太鼓合戦で祭りの幕が開き、最大の盛り上がりは、引き隊とその動きを阻止する押し隊の激しいぶつかり合い。その迫力ある光景から“喧嘩綱”とも呼ばれる。綱は両陣営合わせて3000人以上の男たちによって引かれ、1時間30分ほどの攻防で勝ち負けが決まる。

芸能・工芸・美術・建物

諸鈍シバヤ
加計呂麻島に伝わる民俗芸能諸鈍シバヤ(演目は高キ山)

奄美大島のすぐ南に浮かぶ加計呂麻島(かけろまじま)に伝わる民俗芸能。諸鈍(しょどん)シバヤは諸鈍地区で行われる踊りで、シバヤとは芝居のこと。源平の戦いに敗れて落ちのびた平資盛(たいらのすけもり)一行が、土地の人々を招いて上演したのが始まりだという。踊りは紙のお面に陣笠風の笠をかぶり、お囃子と三味線の演奏にのって演じられる。演目は、かつては20種類余りあったが、現在受け継がれているのは11種類。毎年旧暦の9月9日に大屯(おおとん)神社で開催される。

大島紬
日本で最も長い歴史と伝統をもつ織物「大島紬」

1800年前から伝承され、日本で最も長い歴史と伝統をもつ織物、「大島紬(おおしまつむぎ)」。制作工程は大きく分けて30以上あり、一つ一つの工程が複雑なため、織り上がるまでに半年以上の日数を要する。長い歴史に育まれてきた大島紬は、緻密な絣模様をはじめ、軽く暖かくしなやかで着崩れしにくいなど、すぐれた特性を持つ。現在、泥大島や泥藍大島といった伝統的なもののほか、新しい色とデザインの色大島や白大島など柄や風合いもバリエーションに富む。大島紬を使った婦人用のスーツなども生産され、洋装の分野でも脚光を浴びている。

薩摩焼
薩摩焼は400年以上の歴史を持つ国指定伝統的工芸品

鹿児島県内で焼かれる陶磁器「薩摩焼」は、400年以上の歴史を持つ国指定伝統的工芸品。薩摩焼には、白薩摩(白もん)と黒薩摩(黒もん)があり、白薩摩は陶器の表面に貫入という細かなひびが入っているのが特徴。黒薩摩は漆黒の光沢を持ち、ヘビやサソリの肌を思わせる「蛇蝎釉(じゃかつゆう)」、数層に釉を厚くかける「どんこ釉」といった特色がある。黒薩摩は大衆用の日曜雑器として焼かれ、黒茶家(くろじょか)と呼ばれる土瓶は、焼酎を温める際に用いられることが多い。

鹿児島県の名産品

農産物

サツマイモ
サツマイモの年間収穫量日本一

サツマイモの原産地は中米から南米北部といわれ、琉球から鹿児島に伝わり、その後、救荒作物として日本各地へと広まった。鹿児島県内でサツマイモ栽培が盛んなのは南九州市で、シラス土壌で育ち鮮やかな紅色をした「知覧紅(ちらんべに)」は、ほくほくとして甘みが強く、鹿児島のブランド品の一つとなっている。年間の収穫量は約34万7000トンで日本一。また、種子島の安納(あんのう)イモは、小振りだがさらに糖度が高く、クリームのようなとろりとした食感で人気が高まっている。

ソラマメ
ソラマメの収穫量も日本一

ソラマメは、さやが空に向かって伸びることから、一般的に漢字で「空豆」と書き、「天豆」ともいわれる。また、「蚕豆」とも書き、さやの形が蚕(かいこ)に似ているため。県内の産地は、鹿児島市をはじめ指宿市、南九州市、阿久根市などで、年間で約5400トンを生産。ソラマメの収穫量も日本一。ほかの農作物では、柑橘類のタンカンも全国1位。

桜島大根
桜島大根は煮物向き

江戸時代から栽培されている県の特産品。重さは通常は約10キロ前後だが、大きいものになると20~30キロにもなる。直径は40~50センチ。世界一大きな大根としてギネスブックに認定されているのは、重さ31.1キロ、直径119センチの桜島大根だ。普通の大根よりもきめが細かく、煮崩れしにくく、味がしみ込みやすいので煮物に向いている。大根おろしにも利用され、地元では“しまでこん”と呼ばれる。

海産物

ブリ
鹿児島県産ブリは日本一の生産量を誇る

鹿児島県では、県内あちこちの湾に棲息するモジャコ(ブリの稚魚)を利用して、昭和33年(1958)にブリの試験養殖を開始。その後、養殖が県内各地に広がり、現在では全国シェアの23%を占め、日本一の生産量を誇るまでに。鹿児島県のブリは関西や関東に出荷され、「鰤王(ぶりおう)」、「さつま黒酢ブリ」、「ブリ大将」、「桜島ブリ」という四つの愛称で販売され、近年では海外へも輸出されている。

 
カンパチ
生産量日本一のカンパチは、五つのブランドで流通販売されている

県内の鹿屋(かのや)、垂水(たるみず)、桜島、根占(ねじめ)などの湾内と奄美大島で養殖され、生産量は日本一で全国シェアの55%を占める。「海の桜勘」、「ねじめ黄金カンパチ」、「かのやカンパチ」、「桜島カンパチ」、「いぶすき菜の花カンパチ」という五つのブランドで流通販売されている。

 
かつお節
日本一の生産量を誇るかつお節

カツオ節の歴史は古く、製法はおよそ300年前、紀州(現在の和歌山県)から枕崎に伝えられ、現在でも製法はほとんど変わっていない。鹿児島県内の産地は、枕崎(生産量52%)と指宿市山川(同48%)の2カ所。この両市で全国シェアの69%を占め、日本一の生産量を誇っている。ほかには黒マグロとウナギの養殖も、鹿児島県が全国1位。